じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 写真で綴る岡大20年(2)学生会館食堂閉鎖
 ピーチユニオン竣工(1998年8月)に伴い、南東側の学生会館(現在は「大学会館」)にあった食堂が閉鎖された。この食堂は長年にわたり「共済会」により運営されてきたが、岡大生協設立とともに生協食堂となった。リフォーム工事後、当時の食堂客席部分は全学教育・学生支援機構、厨房部分はアドミッションセンターとなった。
 写真は1998年7月の閉鎖前から1998年8月のリフォーム工事の頃の様子。

2018年2月11日(日)


【思ったこと】
180211(日)ボーム『行動主義を理解する』(83)ルール支配行動と思考(6)

 本書227頁からは、問題解決に関して、巨視的行動主義の視点と、微視的な視点との違いが論じられている。

 まず両者とも、以下の点では見方が共通している。【一部改変】
  • どのような特殊な問題解決であってもそれ以前に長い強化履歴が存在する
  • どれほど独創的に見えても、訓練と実践、そして観察から学ぶのであり、問題解決が単独で起こるということは決してない。
  • 問題解決は、以前の訓練、指導、そして強化を踏まえて理解されるべきである。
 しかし、微視的な視点と巨視的な視点ではここから先が異なる。前者【ここではSkinner(1969)が引用されている】では、思考や問題解決は聞き手である自分自身に話し手としてルールを提供するという自己教示によって可能になるとされてきたが、後者では、問題解決は過去の履歴と十分に一体化したものとして捉えられている。例えば、科学者の研究活動は、
  • 実験室、フィールド、研究室、さらに学会で行動し、結果を受ける。
  • 問題が解決されるのは、装置やデータ、そして理論による。
といった行動から構成されるが、それはすべて、科学者になる、そして科学者でいるということの一部であり、そのような行動は、それが以前の教育に依存している限り、ルールの制御を受けた行動であると考えられている。

 次回に続く。