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世界三大黄金像の1つ(←長谷川が勝手に選定)である大黒天像を擁し、大黒天物産が社運をかけて建設した旗艦店(←長谷川が勝手に推測)、ラ・ムー岡山中央店が4月26日の朝9時に開店した。
来店者が比較的少ないのではないかと思われた15時半頃に訪れたが、駐車場はほぼ満車。店内は大混雑しており、8列ほどのレジにはそれぞれ10人以上が並んでいた。私自身は、小松菜(73円)、ミニトマト徳用(1パック184円)、成分無調整豆乳1000mlを購入した。ちなみにこの豆乳は他店では198円から200円以上で売られているが、この日は146円の特別価格となっていた【いずれも税別】。 同じ敷地内にはダイソー、ユニクロ、西松屋、ジーユー、ザグザグも店を並べており、もう一店舗分は空きになっていた。このうちダイソーは100円均一(一部例外あり)の平常価格であるにもかかわらず大賑わい。一般的に、食品中心のディスカウントストアと100円均一店の組み合わせは、客層が同じであるため相乗効果が期待できると思う。いっぽう、服飾系やドラグストアーに出店のメリットがあるかどうかはなんとも言えない。じっさいこの日も、それほど賑わっているようには見えなかった。ドラグストアーのザグザグは、普通、生鮮食料品や冷凍食品、飲料なども扱っているが、ラ・ムーと同じ商品を並べても価格面で太刀打ちできるとは思えない。もっとも、隣接して榊原病院があるので、薬局としてのニーズはあるかもしれない。 |
【小さな話題】 心理学から離れるという選択 定年退職後の選択肢としては「生涯現役」と「第二の人生」という2つの選択肢があるように思う。前者は、退職前の経験ができるだけ活かせるような道を選ぶことであり、大学教員であった場合は、定年の遅い別の大学に再就職したり、非常勤講師として専門科目の授業を担当したりすることになる。いっぽう「第二の人生」という道は、それまでの蓄積はいったんゼロに戻して、全く別の可能性にチャレンジすることである。 私の存じ上げている先輩教員は、健康上の支障が無い限りは「生涯現役」のほうを選ぶ人が多いようである。普通は70歳〜75歳まで、現役時代と大差のない生活を続けており、その後も、専門書を読んだり、学会の重鎮として貢献を続けたりしておられる。 いっぽう、私が選んだのは、後者の「第二の人生」の道である。といっても具体的に転職するほどの能力が無いので、外向けには「隠居人」を表明することにしている。【もっとも、種々の経緯から、少なくとも退職後1年は「特命教授」を担当させていただくことになったので、少なくとも担当科目(「学習・言語心理学(行動分析学)」)に関する本や論文は読み続ける必要がある。】 世間一般では「第二の人生」よりは「生涯現役」のほうが是認される傾向にあるようだ。じっさい、職業というのは、個人が好き勝手に選べるものではなく、よく言えば「社会にどれだけ貢献できるか」、率直に言えば「その人にどれだけの利用価値があるのか」によって評価される。個人の経験は社会的な資源でもあるゆえ、その資源をご破算にして、別の可能性を試そうとするのは、年寄りの道楽のように受け止められがちである。 といってもそれはあくまで、他者からの利用価値として自分を評価する観点にすぎない。そんなことばかりに引きずられていると、利用されるだけの人生に終わってしまう恐れもある。世間の評価ばかり気にしていたのでは、自分が興味を持つ対象に関わったり、新たな可能性を試そうとしたりすることはできない。 心理学から離れるといっても、私の人生観自体は徹底的行動主義に依拠していることには変わらない。何か新しいことにチャレンジして、その活動内容を総括点検し、次の展望を切り開いていこうとすること自体が、心理学を実践的に学んでいると言えるかもしれない。 |