Copyright(C)長谷川芳典 |
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昨日の続き。夕日を浴びる大黒天像の写真を撮っていたところ、旭川土手のある地点で、大黒天像が某大学(K学園)に降り立ったように錯覚するアングルのあることを発見した。 |
【小さな話題】 本地垂迹説と廃仏毀釈 NHK 歴史秘話ヒストリア「神と仏のゴチャマゼ千年 謎解き!ニッポンの信仰心」で、本地垂迹説と廃仏毀釈の話題を取り上げていた。 春日大社の四柱の神を不空羂索観音・薬師如来・地蔵菩薩・十一面観音を本地仏とするというような話や、興福寺の僧が南円堂で柏手を打つというような話は以前にも聞いたことがあった。今回の番組では、初詣の参拝者数Top5の寺社のうち、第1位の明治神宮は別として、第2位の川ア大師、第3位の成田山新勝寺、第4位浅草寺、第5位の伏見稲荷大社の4社寺にはいずれも神仏習合のならわしがあったり、敷地内にお寺と神社が両方建てられているということであった【←長谷川の記憶のため不確か。】 神仏習合を一切破壊しようとしたのは、明治新政府の命令により始まった「廃仏毀釈」であった。番組では取り上げられていなかったが、「こんぴらさん」の歌にある金毘羅大権現も、今は金刀比羅宮には祀られていない。 神仏習合は、それぞれの時代における政治的な影響によるところも大きかったと思われるが、いずれにしても、仏教伝来以降の1500年近い日本の歴史の中では広く受け入れられていた信仰体系であったと言えよう。このあたりの特徴はウィキペディアの当該項目にも記されている。 宗教の信者数は、文化庁が宗教法人に対して行った宗教統計調査によると、神道系が約12000万人、仏教系が約9000万人、キリスト教系が約294万人、その他(諸教系)約906万人、合計1億9,017万人となり、これは日本の総人口のおよそ1.5倍にあたる。しかし個々の国民へのアンケート調査等では、「何らかの信仰・信心を持っている、あるいは信じている」人は2割から3割という結果が出ることが多い。実際のところ、私自身の経験においても、これまでのところ、私が参列した葬式はすべて仏式、いっぽう結婚式は神式やキリスト教で行われているが、特に矛盾は感じていない。一部の排他的な宗教団体に属していたりカルト宗教にマインドコントロールされている人たちを除けば、セクト色を表に出さずその場の空気に合わせて控えめに行動するというのが大多数の日本人のやり方ではないかと思われる。 BR> |