じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 7月25日、夕食後の散歩時に旭川土手に行ってみた。ここを訪れるのは豪雨被害後、初めてのことであった。三野浄水場近くの堰堤は、水位が下がったのか、あるいは流れが変わったのか、むき出しになっており、下流部には土砂の蓄積による新しい中州ができていた。【いちばん下は豪雨前の同じ場所の写真】

2018年7月25日(水)


【小さな話題】

死刑囚の母に問う〜和歌山毒物カレー事件20年〜

 7月24日の23時55分から放送された、

NHK ドキュメンタリー 死刑囚の母に問う〜和歌山毒物カレー事件20年〜

を録画・再生で視聴した。

 20年前の1998年7月25日、和歌山市園部の夏祭りの会場でカレーを食べた小学生を含む4人が死亡、63人がヒ素中毒になった「毒物カレー事件」では、近所に住む林真須美が殺人などの罪で起訴され、2009年に死刑が確定している。番組では死刑囚の息子さんの事件後の人生と葛藤が伝えられていた。

 この事件では、状況証拠の積み重ねだけで有罪とされたこと、動機の解明が全くなされていないことなど多くの不明点が残されている。とはいえ、保険金詐欺などの前歴のある林真須美について、100%冤罪であると主張する人も殆ど見当たらない。息子さん自身も葛藤を抱えているように見えた。

 それはそれとして、息子さんは、母親逮捕後に保護された施設で、「カエルの子はカエル」と言われてイジメに遭い、前歯を折られるような暴行を受けたこともあった。自立してからも、息子であることが気づかれないように眼鏡をかけたりしているが、結婚を希望していた相手の両親から反対されるなど、社会からいまなお冷たい仕打ちを受けているという。この事件に限らないが、犯罪加害者(あるいは加害者として刑事裁判にかけられている被告)の家族の人権を守る対策はしっかり取っておく必要があるように思う。