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台風13号が、8月9日頃に関東地方に接近しそうである。気象庁の台風情報によると、8月4日の時点では台風の中心は静岡県あたりに上陸すると予想されていたが、8月5日朝の時点では、伊豆諸島のあたりで東に向きを変え、関東を直撃して太平洋に抜ける可能性が示唆されている。いっぽう、米軍合同台風警報センター(JTWC)は8月4日の時点では台風は関東の南で東に向きを変えて上陸せずに太平洋に向かう予想を立てていたが、8月5日朝の時点では千葉県に上陸して茨城県から太平洋に抜ける予想となっていて気象庁の新しい進路予想と殆ど同じ内容になってきた。 最近の台風情報は、観測技術・予報技術の精度が格段に向上し、先日の台風12号の時にも寒冷渦の影響を捉えて、ほぼ正確に進路を予想することができていた。今回はどうなるだろうか。 なお、岡山では連日猛暑日が続き、先月の大雨から一転して日照りが続いている。そろそろ変わり目を期待したいところだ。 |
【小さな話題】 火星のテラフォーミングと地球環境 昨日の日記の続き。7月26日に再放送された、NHK「コズミック フロント☆NEXT」、 「コズミック フロント☆NEXT選「いざ火星へ!完全植民計画 最前線」」(2017年3月9日初回放送) の後半では、火星のテラフォーミングの話題が取り上げられていた。 いまの火星は大気がきわめて薄く寒冷な砂漠となっているが、これは単に地球と比べて太陽から離れているためではない。火星の大気が薄いのは、太陽風により大気が吹き飛ばされてしまったためであり、地球のような磁場を人工的に作り出せば大気を濃くすることは可能であるという。 次に考えられるのが、フロンなどの温室効果ガスにより温度を上げること。火星の地中にはかなりの水が凍結しているので、気温が上がれば自然に海ができる。そこに微生物を繁殖させれば岩石は土となり、植物が育つ環境が生まれる。 一般論としては、自然環境はできるだけ手を加えずそのままの形で残しておくことが望ましいが、火星をいまの自然のままの状態で残しておいたからといって何もメリットは無い。生命が育つ環境に作りかえること自体は決して悪いことではないと思う。また、そうすることで、将来、太陽が膨張して地球を焼き尽くす事態になっても、火星に移住することで人類滅亡を避けられる可能性もある。 もっとも、地球がダメになった時の避難先として火星に期待するというのは危険な考えである。地球人はあくまで地球にとどまって、地球環境の保護や人口・食料問題、要するに持続可能な循環型社会の構築に努めるべきであろう。 |