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9月23日の日の出。今年の秋分は9月23日午前10時54分であり、国立天文台の岡山のこよみによれば、この日の日の出は5時53分、日の入りは18時ジャストとなっている。秋分の日は太陽が真東から昇ると言われているが、23日の日の出の方位は89.3°であってやや北寄りになっている。翌9月24日は89.8°、9月25日は90.3°であり1日ほどずれるようだ。太陽の中心ではなく太陽の上端が顔を出した時を日の出と定義しているためではないかと思われる。 |
【小さな話題】 チコちゃんに叱られる!第21回「考え事をする時に上を向く理由」 9月21日の放送の感想とツッコミ。この日は、
最初の「なぜ考え事をする時 上を向く?」については、なぞなぞを出した時の街角実験などでも視線を上に向ける人が多い。その理由は「情報をシャットアウトするため」(壁や天井など、より情報が少ない場所に視線を移すことで、考えを妨げる視覚情報をシャットアウトする)ということでこれもほぼ納得。このほか、対人場面で常に相手の表情を読み取りながら会話をしているような人は、なぞなぞの問題を考えることに専念するために、あえて「表情読み取り」を中止したという可能性もある。 番組ではさらに、「過去を考える時は左上を見る、未来を考える時は右上を見る」という仮説についても街角実験が行われたが、「過去=左上」については11人/14人という高比率になったものの、「未来=右上」については3人/14人で、仮説通りにはならなかった。解説の伊丸岡先生は「そういう話は聞いたことがあるが、それで人の心がわかったら苦労しないですけどね!」と言っておられた。 もう1つ、天井にポスターなどを貼り付ける実験では、殆どの実験協力者が視線を下に向けるという結果が得られていた。 視線を上に向けたり、考える内容によって左上や右上になったりする現象については、右脳と左脳の機能差に基づく仮説もあったと思うが、すべての人が皆同じことをするわけではない。むしろ、特定の行動をとった直後に正解が浮かんだという結果が伴うことでその行動が強化され、その人のクセとして定着したのではないかと考えるべきかと思う。なので、願い事をする時のように手を合わせてみたり、また自分の頭を軽く叩いてみたり、おでこに手を当ててみたり、ロダンの考える人のようなポーズをとったり、というようにいろいろなクセが出てくる。その中でも、結果として情報遮断に役立つ「上を向く」という行動が初期値として出現しやすかったために、より多く強化されたのではないかと思われる。 なお、番組では、なぞなぞを解く時にどこを向くかという実験が行われていたが、考え事にもいろいろな種類があり、また、余計な視覚情報が思考を妨害する程度については個人差があるため、いといろに条件を分け、かつ個体差に注目した上で実験を行うべきであるとは思う。考え事の種類については、記憶(想起)を必要とする課題と、与えられた材料についていろいろな組み合わせを検討する課題では視線が異なってくるかもしれない。私自身の場合、何かを思い出す時には上を向いたり目をつぶったりするが、幾何の問題を解く時には周りのモノをいろいろ見ながら考えたほうが解答が浮かぶことが多い。また、視覚情報以外の情報についても個体差がある。番組では、五感を通じて入ってくる情報は
視線の方向に関してはこのほか、
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