【小さな話題】
○×式クイズ番組の正解とコメント
9月27日の記事で取り上げた○×式クイズ番組の正解。
- ※スマホのバッテリーは、完全に空になってから充電したほうが長持ちする。
→× 以前使われていた「ニッケル水素電池は継ぎ足し充電をすると容量が減ってしまったが、いま主流のリチウムイオン電池では容量が減ることはない。
- ※ウナギは毒魚である。
→○ ウナギの血液中には「イクチオヘモトキシン」という毒素があるのでナマで食べると中毒する。焼いて食べれば毒素は消える。
- 「岐阜」の「阜」の部首は「ぎふのふ」である。
→○ こちらに解説あり。
- 全世界の男性の人数と女性の人数では女性の人数のほうが多い。
→× クイズが放送された時に引用された2005年国連推計では男性32億8252万5000人、女性32億3222万6000人で男性のほうが多い。なお日本は男性6213万人、女性6538万人で女性のほうが多い。平成27年(2018年)国勢調査では男性6184万1738人、女性6525万3007人となっていてやはり女性のほうが多い。人間は生物学的特性により出生数は男性のほうがわずかに多いはずだが、戦争で兵士となった男性が多数死亡したり、高齢になるほど平均寿命の長い女性の比率が高くなることが、日本で女性が多い理由になっているのではないかと思われる。
- 鮭は赤身魚である。
→× 赤身魚は持久力が高い「遅筋」、白身魚は瞬発力が高い「速筋」で区別されており、鮭は速筋なので白身魚に分類される。身が赤いのはオキアミを食べるため。
- ※北海道で売られている体重計と沖縄で売られている体重計を同じ場所で使用すると測定結果が異なる。
→○ 地球の自転による遠心力のため、緯度の低い地域は体重が軽くなる。タニタでは北海道型、本州型、沖縄型の3種を販売している。
- 剣道の試合には二刀流で出てもよい。
→○ 「試合者要領」に、試合者が二刀を使用する場合の要領が明記されている。二刀流を殆ど見かけないのは単に二刀流選手が少ないためらしい。
- ニンニクを食べると胃の中から臭う。
→× ニンニクの強い臭気は呼気と共に肺から排出される。
- 山梨県は首都圏である。
→○ 「首都圏」とは、首都圏整備法に基づき整備・建設された関東地方1都6県(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)と山梨県を含む地域である。 ウィキペディア参照。
- 歯の健康のためには食べたらすぐ歯を磨く方がいい。
→× 食事直後は口の中が酸性になるため、その状態で歯を磨くと歯の表面が削れやすい。口の中が中性化してくる食後30分くらいが適当。→アルカリ性の歯磨きで食後すぐに磨けばよいのでは?
- 「地震・雷・火事・オヤジ」の「オヤジ」は父親のことである。
→× オヤジとは「大山嵐(おおやまじ)」のことで台風などを意味する。
- 複雑骨折は2か所以上折れている骨折のことをいう。
→× 複雑骨折とは骨折箇所が皮膚から露出して外気に触れている骨折のことを言う。但し今では「開放骨折」と呼ばれている。
- ※十時十分は「じゅうじじゅっぷん」と読むのが正しい。
→○ 「十」には「ジュッ」という発音はない。「十手」、「十戒」、「二十世紀」などは「じっ」と発音するのが正しい。→ATOKでは「じゅっ」と入力しても変換されるし、特に誤読の警告は出ない。
- ※フグはまばたきができる。
→○ フグ類には「油瞼(ゆけん)」という膜があり目を開閉できる。但し、まぶたを閉じてから開けるまで十数秒かかる。
- 天気予報で「時々雨」より「一時雨」のほうが降りやすい。
→× 例えば昼12時〜夕方4時までの天気予報では、4時間のうち合計1時間未満の雨が降る予想を「一時雨」、2時間未満の予想を「時々雨」という表現で予報される。
- ※ムンクの「叫び」の絵に描かれている人は本当は叫んでいない。
→× 「自然の叫び」に恐れ耳をふさいでいる。
- シロクマの地肌は白い。
→× シロクマの地肌は黒い。これにより太陽の光を集められる。
- ※シロクマの毛は本当は白くない。
→× 毛は透明で中心が空洞になっている。これにより断熱材の役割と浮力が得られる。
- 毛やツメは死んでからでも伸びる。
→× 死後、身体が水分不足となり、髪や爪の周りの皮膚が収縮し、それによって伸びたように見えるだけ。
- ※沖縄県では一度も雪が降っていない。
→× 1977年2月に久米島観測所で5分間、みぞれを観測した。みぞれは分類上「雪」。
- 渡り鳥は空中で寝る。
→○ アメリカの学者の研究によると、渡り鳥は左右の脳を交互に眠らせながら、片目を開けて飛び続けることができる。→この状態を「寝ている」と言えるかどうかは疑問が残る。
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