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中国旅行中はどこのホテルでも無料Wi-Fiサービスがあったが、大手新聞社の電子版、Line、Googleマップなどは利用することができなかった。↓の記事参照。 |
【連載】 秋のチベット陸路3500kmの旅(1)中国旅行の便利さと不便さ 10月下旬、西寧から青蔵公路を通って拉薩、さらにチョモランマベースキャンプ、シシャパンマベースキャンプを通りネパールのカトマンズに達する陸路3500kmの旅に参加した。 中国チベットの旅行はこれで4回目となるが、初めて訪れた2002年8月の頃と比べると、高速道路が縦横に伸び、飛行場や鉄道も整備されていて、過去に訪れたことのある西寧や拉薩などでは、まるで浦島太郎のような気分になるほどであった。このことにより、移動時間は大幅に短縮された。 いっぽう、けっこう時間がかかったのが、チベット自治区や景区立ち入りの前に行われる検問であった。書類の確認だけで済むところもあったが、中には、旅行者一人一人が個別にパスポートを提示して本人確認が行われる場所もあった。 ゴルムドから拉薩に向かう最初の検問では、ツアー参加者が10数名だけなのになぜ39人乗りのバスを使用しているのか?とストップがかけられ2時間近く待たされた。けっきょく、公安の警察官がナクチェまで同乗する(警察官の宿泊費・食費と帰路を含む交通費は旅行社持ち)ということで打開されたようだが、日本人の感覚から言えばよく分からない要求であった。もっとも公安警察官が同乗したことで、その後の検問所の通過が容易になったり、工事渋滞箇所を優先的に通り抜けることができたりといったメリットもあった。 なお、検問は、中国・ネパール国境を越えたネパール側でも実施されており、こちらのほうは2カ所の検問所で全員のスーツケースの中身まで調べるという徹底ぶりであった。中国国内での検問はもっぱら公安上の理由によるものと推測されたが、ネパール国内の検問のほうは、どうやら漢方薬などの密輸を防止する目的で行われていたようである。 さて、最近はホテル、空港、飲食店などどこに行っても無料Wi-Fiサービスが完備しており、セキュリティ上は不安があるものの[※]、家族へのちょっとした連絡やSNSを通じた旅行写真添付など、万が一拡散しても差し障りの無い範囲でのネット利用はきわめて便利になってきた。前回のキルギス旅行では実際、LINEを通じて、現地の写真をリアルタイムに家族に送ることができた。 [※]ホテルでの無料Wi-Fiサービスは大概は客室別にIDが設定されていたが、パスワードは「12345678」とか「88888888」といったシンプルなものが多く、個人情報が流出する恐れがあるのではないかと不安であった。 ということで今回も、LINEを通じて日々の連絡や絶景写真を家族に送ろうと思っていたところだが、なっなんと、中国に入国した直後、じつはLINEは中国国内では使えないということが分かった。幸いYahooメールによる送受信ができたので、中国国内ではLINEによる連絡は不可能である旨を伝えたが、これは全く意外であった。このほか、Googleマップ、日本の大手新聞社の電子版、ツイッター、ウィキペディアなどがうまく接続できなかった。 もっとも、中国国内ではLINEに酷似した独自のSNSや、百度地図(Bai du 地図)のような地図情報サービスがあるので、中国の国内に住む人たちはあまり不便を感じないものと思われた。 検索はもっぱらYahooに頼っていたが、検索語を漢字にすると中国語のWebサイトばかりがヒットして、目的とする情報を得られないことが多かった。ひらがなやカタカナを検索語にすればこういう問題は生じないと思われるが、試してはいない。 次回に続く。 |