じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 チベットのごく一般的なトイレ。
  • 写真上は、低い敷居があるもののドアはついていない。同じスタイルで、敷居の無いトイレもあった。
  • 写真下は、敷居無しで溝だけのあるトイレ。私自身は使っていないが、おそらく、溝と平行になるように一列に並んで用を足すものと思われる。溝には水が流れる仕組みになっている。


2018年11月4日(日)



【連載】

秋のチベット陸路3500kmの旅(3)チベットのトイレ事情と喫煙対策

 チベット旅行は2002年8月2004年12月2007年12月に続いて4度目となるが、絶景を堪能できる反面、毎回、不快に思うのがトイレ事情と喫煙対策である。

 トイレのほうは、写真上のようなスタイルが一般的であり、男性の「小」はともかく、敷居の無い場所での「大」は日本人としては抵抗を感じるスタイルとなっている。また、もう少しマシな水洗トイレであっても、使用後に水を流さない人がいるためにウンチが積み重なっているようなところもあった。

 なお、今回、いくつかのトイレは、1〜2元の有料トイレとなっていた。有料はけしからんとは一概に言えないが、有料にするのであればそれなりに清掃を徹底してほしいと思う。

 以前に比べると公衆トイレの数は増えていたが、なぜかカギがかけられていて中に入れないところが多かった。そういうトイレの裏側は大概、青空トイレ場所となっていた。

 私自身は、ふだんから毎朝1回のみ「大」を済ます習慣が身についており、旅行先でもこれを維持できていたので、日中にこうしたトイレで「大」の必要に迫られることは一度も無かった。「小」のほうは、可能な限り、屋外での青空トイレとさせていただいた。

 もう1つ、喫煙対策については、レストランやホテルの建物内での禁煙、分煙対策は相変わらず遅れているようだ。というか、漢民族もチベット族も男性の喫煙率は相当高いままになっているようであった。

 今回参加したツアーのバスは、青海省内では運転手2名が交代で運転していたが、2人とも休憩のたびにタバコを吸っていた。

 昼食などで立ち寄ったレストランでは、壁に「禁止吸烟」というようなポスターが貼られていたにもかかわらず、すぐ横のテーブルで、運転手、現地ガイドさん、同伴の公安警察官が一緒にタバコを吸っていたりした。日本国内であれば怒鳴りつけるところであったが、ここは外国、ということで辛抱せざるを得なかった。

 西寧、ゴルムド、拉薩などの都市は、以前訪れた時に比べると同じ町とは思えないほどに近代化していたが、トイレや喫煙対策は、建物の様変わりほどには改善されていなかった。

 次回に続く。