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西寧の交通信号。矢印や残り秒数の表示つきの信号が多かった。 |
【連載】 秋のチベット陸路3500kmの旅(5)チベットの矢印付き信号と残り秒数表示 中国を訪れたのは今回で9度目となるが、以前に比べると、「矢印付き」、「残り秒数」表示の交通信号が増えているように見えた。 矢印付き信号は、「青(実質緑色)→黄→赤」の順に推移し、それぞれの色で残り秒数が表示される。青が黄、黄が赤に変わる直前は点滅するが、赤から青に変わる時の点滅は見られなかった。 矢印と丸形灯火は併設されている場合があるが、運用の細かいルールについては不明。なお、日本では「黄色の矢印」は路面電車用の信号となっており、中国の黄色矢印とは異なっているので注意が必要。 「矢印付き」、「残り秒数」表示は、広州、西寧、吉隆などで見られたが、拉薩市内は丸形(普通の信号機の灯火)が多かったと記憶している。 「矢印」のみの信号機で左向きの矢印が表示されていた場合、矢印が青色ならば「左折可」、赤色ならば「左折不可」という意味になると思うが、赤と青の違いが見えにくい人の場合は苦労されるのではないかと思われた。 日本でも、歩行者用青信号の残り時間や赤信号時の残り待ち時間を棒グラフでアナログ表示しているところはたくさんあるが、残り秒数をデジタル表示する信号機は見かけたことがない。ネットで検索したところ、2006年8月、名古屋で赤信号の待ち時間や青信号の残り時間をデジタル数字で表示する発光ダイオード式歩行者用信号機が設置されたとの記事があり、これが全国初ということであったが、その後普及しているかどうかは不明。 次回に続く。 |