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少し前の出来事になるが、北九州・到津の森公園のライオンのキング(オス・17才)が11月16日に肝障害等により死亡した。到津の森公園には、妻の実家に帰省するたびに訪れており、毎回ライオンにもお目にかかっていたが、キングの写真を撮ったのは昨年11月4日が最後であった。キングはたいがい寝そべっているが、この時はこちらをにらんでいたのでシャッターを押したしだい。
なおウィキペディアによれば「飼育個体は20年以上生きることもあるが、野生のライオンの寿命はより短く、特にオスが10年以上生きることは稀である」とのこと。動物園のライオンとしてはほぼ平均的な寿命であったようだ。 |
【小さな話題】 チコちゃんに叱られる!「晴れと曇りの境目」 昨日に続いて、NHK「チコちゃんに叱られる!」の話題。 第29回でもう1つ興味をひいたのは、 ●晴れと曇りの境目はなに? という疑問であった。 晴れの定義が、雲量に基づくことは小中学校の頃に習っていて知っていたが(但しなぜか、「雲量が2〜8」[※]ではなく「2〜7」であると勘違いしていた)、興味深いのはその観測の方法である。 [※]ウィキペディアの天気の項目では、晴れは「空全体に対して、雲の占める面積が2割以上9割未満の状態。」とされていた。もっとも0〜10の11段階表示で小数点はつけられないので、「9割未満」は「8以下」と同じことになる。 私は、雲量計(鳥籠状の針金製の半球)の下に入って雲で覆われた部分を測定しているのかと思ったが、番組によれば、気象台の担当者が空を眺めて目測だけで判断しているとのことであった。例えば東京都・東京の天気というのは、職員が気象庁の屋上に出てきて空を見上げて目測する。そのお仕事の様子は、隣接するホテルの窓から目撃できるようである。 ネットで検索したところ金沢地方気象台のWebサイトにも 天気・視程・雲の状態や大気現象などは、人が実際に目で観て観測しています。と記されており、雲量計や魚眼レンズで空全体を撮影した上での雲量測定などは使われることはあってもあくまで目測が原則のようであった[※]。 [※2020.3.21.追記]。2020年3月21日に再放送された時には、「現在は一部の気象台を除き雲等の目視観測を終了しました」というテロップが流れていた。ネットで検索したところ、2019年12月26日に気象庁観測部より地方気象台及び測候所における目視観測通報の自動化についてというお知らせが発出されており、全国の地方気象台の目視観測の自動化が確認できた。 これまで地方気象台では、気温、風、雨量、日照などを自動で観測するとともに、晴れや曇りなどの天気や大気現象及び視程は職員が目視により観測してきました。近年、気象レーダーや気象衛星等による観測を利用して、総合的に大気の状態を把握することができるようになっており、このような技術の進展を踏まえ、平成31年2月1日からは、関東甲信地方の地方気象台において、職員が目視で行ってきた晴れや曇りなどの天気や大気現象及び視程の観測を自動化(目視観測通報の自動化)しました。 そう言えば、ラジオの気象通報で、国の職員などが常駐している南鳥島の天気がいつも「天気不明」というのも妙だと思っていたが、どうやら、有人島であってもちゃんとした資格を持った観測者でないと晴れか曇りかの判断はできないようである。 英語の分類については詳しくは調べていないが、こちらの表によると、9段階の国際気象通報式では、「sunny」は雲量1、「partly cloudy」は雲量4などを意味するようである。 ま、いろいろ分類基準はあるようだが、雲の高さまで考慮に入れるとなれば、雲量計や魚眼レンズによる機械的観測はやはり難しいのかもしれない。また、特に予報の場合は、どういうニーズで天気予報を利用するのかによっても、異なるカテゴリー分けが必要であろう。
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