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トイレットペーパーのシングル、ダブルの販売風景。左がシングル。どちらも同じ値段で並べて売られていた。↓の記事参照。 |
【連載】 チコちゃんに叱られる!「押しボタン式電話機、トイレットペーパーのシングルとダブル、『ふー』と『はー』」 昨日に続いて、12月21日に放送された「チコちゃんに叱られる!#32」の話題。 まず、昨日取り上げた、プッシュホンの「#(井桁)」と「*(スター、正確には×と−の合成)」の補足。ウィキペディアの押しボタン式電話機の項目によれば、これら2つのほか1〜9のボタン配置はITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector) の勧告に準拠しているとのことであった。但し、なぜこれら2つの記号が採用されたのかは不明。 このことに関連するが、電卓やパソコンキーボードのテンキーは、下段に123、上段に789が 配置されており、押しボタン式電話機のボタンや、タブレットなどの数字入力モードとは逆になっている。なぜこれらの違いが生じたのか、何か合理的な理由があったのかは調べていないので分からない。 さて、番組では、「チコの部屋」に続いて、 ●なぜ、トイレットペーパーにシングルとダブルがある? という話題が取り上げられた。正解は「業者さんは本当はダブルにしたいけど根強いシングルファンがいるから」であり、「ダブルの方がシングルよりも生産効率が高いこと、業務用や一部の地域でシングルのシェアが高い地域のある」と説明された。 興味深いのは、シングルの使用率に地域差があること。番組によれば(出典はタウンネット)、全国平均ではシングルは44.9%であるが、関西圏でのシングル利用率は、
ちなみに、我が家では一貫してシングルを使用しているが、これは、ダブルだと無駄に使うからという理由による。実際、番組の資料(出典は全国家庭用薄葉紙工業組合連合会)でも、トイレ1回(ウンチ)の平均使用量は、シングル1.77mに対してダブルは1.46mであり、ダブルは長さの2倍使用するので、2.92mとなって遙かに使用量が増えてしまう。おそらく、トイレットペーパーを切り取る時に、厚みよりも長さで判断しているためではないかと思われる。 もっとも、温水洗浄便座の普及により、トイレットペーパーの使用量は大幅に減っているはずだ。(ウィキペディアによれば2015年3月末時点で普及率77.5%)。シングルかダブルかという選択は、節約のためというより、長年の慣習上の問題ではないかと思われる。 もう1つ、この番組のあと、いくつかのスーパーやドラグストアの売り場で観察してみたが、同じメーカーの商品である場合は、シングルとダブルは例外なく同じ値段で並べて売られていた(上の写真参照)。なぜ同じ値段で売るのかについては、番組でも解答が示されなかった。 番組では他に、3つほど別の話題が取り上げられたが、その中で、熱い食べ物に息を吹きかける時の「ふー」と、冷たい手を温める時に吹きかける「はー」の違いが興味をひいた。正解は「「ふー」は「はー」より空気を巻き込んでいるから。」であり、ポテンシャルコアによる説明が行われていた。 私自身は、息の温度は同じだが、「ふー」は特定のターゲットに対して強い息を吹きかける動作であり、「ハー」のほうは、手の平のような、もう少し面積の広いエリア全体に息を吹きかける動作であると思っていたが、空気を巻き込む効果を勘案するならば、気温の高い室内に入ってから手の平を温める時には「ふー」のほうがより有効であるようにも思えた。 |