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「反対の反対は同じ」を行動レベルで確認する方法。↓の記事参照。 |
【連載】 関係反応と関係フレームをどう説明するか(28)「関係フレーム」とは何か?(16) いろいろな関係フレーム(11)Opposition(6)「反対の反対は同じ」を行動レベルで確認するには? 昨日までのところで、「違う」と「反対」の区別について考察した。 「反対フレーム」は対立軸をどう設定するのかに依存する。例えば、「赤色の反対は何か?」の正解は、紅白という対立軸か、「赤信号青信号」という対立軸なのかによって正解が変わってくる。そういう中で、「向き」という対立軸は比較的シンプルで理解しやすい。 もっとも、これは「同じ向きか、逆の向きか」という対立軸が設定できる場合に限られる。二次元空間の場合は、「Aさんは東に、Bさんは南に」というように必ずしも逆向きに進むとは限らない場合もある。 正反対の向きとしては、上下、左右、前後などがあるが、対立軸は必ずしも直線状でなくても構わない。直線にならない例としては、円周上の運動や、くねくねの山道を進むバスの往路と復路などがある。 以上をふまえた上で、「反対の反対は同じ」を行動レベルで確認する実験計画を考えてみた。 上掲の図は、Aさん、Bさん、...Fさんの6人が、円環状のトラックを時計回り、または反時計回りで進む様子を示したものである。実験では、
ここで例えば以下のような条件を設定する。
なお、上記の実験は文字や記号だけでも可能だが、実験参加者が子どもの場合は、人間の顔のイラストのほうがよいかと思う。動物や乗り物のイラストでもよいのだが、最初から左右の向きが描かれた絵(例えば左を向いた鳥の絵)では、向きの予想に影響を与える恐れがあるので、正面向きであることが望ましい。 次回に続く。 |