Copyright(C)長谷川芳典 |
100円ショップで売られている老眼鏡は、落としたりカバンの中で押しつぶされたりしなくても、一定回数使うと壊れるようにできているようである。これまでは、テンプルや先セルが欠けたりしていたが、今回初めてブリッジに近いリムの部分が突然真っ二つに割れてレンズが飛び出した。【メガネの部位の名称についてはこちら参照。】 100円メガネ(正確には消費税プラスで108円)なので壊れてもまた買い直せばよいという気になるが、100円メガネを使い続けることが自分の目によいのか悪いのかはよく分からない。 |
【小さな話題】又吉直樹のヘウレーカ!スペシャル「この“なぜ”はほっとけない!?」(1)言葉を喋る?シジュウカラ(1) 3月27日放送の、 又吉直樹のヘウレーカ! 「この“なぜ”はほっとけない!?」 の感想。この回はスペシャル番組となっており、大阪大学・仲野徹先生の案内役のもと、6名の若手研究者がいま取り組んでいる研究の面白さや将来の夢を語っておられた。
最初に登場したのは、シジュウカラとその仲間を対象に小鳥のコミュニケーションや文法活用を研究している鈴木俊貴氏であった。番組で説明された点を要約すると以下のようになる。
一般に、群れで暮らす動物たちは、同種間でさまざまなコミュニケーションをとっている。但し、「コミュニケーション」イコール「言葉の使用」というわけでは必ずしもない。例えば、ニワトリ小屋にキツネが侵入してきた時に、それに気づいた1羽がけたたましく鳴き声を上げたとする。その声自体は、驚いたり怖がったりするレスポンデント反応であるかもしれないが、その鳴き声をきっかけに他のニワトリたちが一斉に鳴き出したり逃げ回ったりするようになれば結果的にコミュニケーションとして機能していることになる。ちなみに最近では、エクソソーム(exosome、エキソソーム)もコミュニケーションができるみたいなことが言われており、「コミュニケーション」は定義しだいはかなりの範囲まで拡張できるように思われる。 いっぽう、言語行動かどうかという問題も定義次第で変わってくると思われるので、ある動物が言葉を使えるかどうかという議論よりもむしろ、言語行動をどう定義することがより生産的かという議論のほうが重要となる。私が有用であると思うのは、やはり、関係フレーム理論でいうところの「恣意的に適用可能な派生的関係反応」という考え方であるが、この定義からとらえる限りは、シジュウカラの鳴き声の特徴は、鳥類の鳴き声としては特筆すべきタクトの機能があるとはいえ、まだまだ「言葉の使用」には至っていないように思われた。 次回に続く。 |