じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 5月26日は全国的に気温が上がり、北海道の佐呂間で39.5度と、北海道の観測史上初めて39度台を記録した。この最高気温は、年間を通しての北海道の最高気温を更新したほか、5月に観測される気温としては全国でも過去最高の気温になったという。

 この日の夕刻にアメダス気温ランキングを閲覧したところ、なっなんと気温の高い地点Top10と、気温の低いほうからのTop10のすべてが北海道の観測地点で占められていた。今回の猛暑は上空1500m付近に5月最強の暖気があるためと言われているが、同じ北海道内であっても太平洋側(襟裳岬西側)はなかなか気温が上がらないようである。この日にサロマ湖から襟裳岬まで移動すれば、同じ平地にあるにもかかわらず、炎天下38度のシュレイマン山から雪の残るカルダマ峠へ移動するような温度変化を体験することができたはずである。

2019年5月26日(日)



【連載】

チコちゃんに叱られる!「水泳帽」

 5月24日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の話題。この回は、
  • なんでプールで水泳帽をかぶるの?
  • なんで大阪のおばちゃんは派手なの?
  • 「世界で2番目に足が速い動物は?」
  • エラ呼吸ってなに?
という4つの疑問が取り上げられた。本日はこのうちの最初の「水泳帽」について取り上げる。

 まず、水泳帽(スイムキャップ、Swim cap)の話題であるが、番組では、おむつカバーのメーカーが夏期の売り上げ減少(おむつカバーは夏に蒸れるので使用頻度が減る)対策として、水泳帽を開発したという話であった。もっとも、開発当初の売れ行きはイマイチ、その後、小中学校でプールが作られ、水泳の授業が行われるなかで、おむつカバーに代わる主力商品になったという。ちなみに、番組で示されたグラフ(出典:鳴門教育大・松井教授)によれば、小中学校におけるプールの設置率は、1960年頃には10%未満、1969年頃に25%前後、1975年には45〜50%に上昇した。

 では、なぜ水泳帽の着用が義務づけられるようになったのか?ということであるが、ウィキペディアでは、以下の2点を理由に挙げていた。
  • 水泳時に水泳帽を必ず着用するよう義務付けている施設があるが、頭髪の抜け毛によるプールの循環装置(濾過装置)への悪影響予防策を、理由として挙げている場合がある(特に年間を通した営業で利用者数が多い屋内プール)。
  • 学校の授業などでは目立つ色にしたり、目印を付けたりすることで指導者の見落としを防ぐなど、児童・生徒の安全確保の観点から水泳帽を着用させている面もある。泳力や学年によって色分けする方法も、あえて全生徒で同じ色に統一する方法もある。
 もっとも番組によれば、「授業で全員着用」というのは日本の学校独自の方針であり、外国では「かぶってもかぶらなくてもよい」が原則らしい。

 ここからは私の話になるが、私が小学生の時は、自分の学校にはプールは設置されておらず、近くのプールの設置された小学校まで集団で通って授業を受けていた。ところが、こちらの記事にも記されているように、1960年代の東京は水不足の夏が多く、水泳の授業は殆ど行われていなかったと記憶している。

 水泳帽については、確かにいくつかの温水プール施設で、着用を求められたことがあった(無料のところもあれば、200円くらいでレンタルというところもあった。) いっぽう、レンソイスや、ケアンズのホテルのプールで泳いだ時には水泳帽は着用していない。他の人たちも水泳帽は殆どつけていなかったように思う。

 水泳帽着用が「頭髪の抜け毛によるプールの循環装置(濾過装置)への悪影響予防」になるという理由についてはイマイチ納得できないところがある。いまの循環濾過装置であれば、抜け毛程度で詰まることはあるまいし、また抜け毛に重要な悪影響があるというなら、胸毛やすね毛などの抜け毛対策もするべきであろう。いっぽう、学校の授業では人数確認などのために着用を義務づけることには意義があると思う。

 次回に続く。