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 【連載】
 
 チコちゃんに叱られる!「世界一小さい動物」「飛行機の色」
 
 昨日に続いて、6月14日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の話題。
 
 本日はそのうちの3.と4.を取り上げる。
 
まず3.であるが、この疑問は「動物」の分類によって変わってくるように思う。私自身は、生物のうち植物以外のもの、つまり、原生動物、昆虫、魚類、両生類、は虫類、鳥類、哺乳類はすべて動物に含まれると考えていたが、いっぽう、日常語では、哺乳類のみを動物とする場合もあるようだ。虹を見るにはどうすればいいの?
なんでプリンは3個で売っている?
「世界一小さい動物ってなに?」
飛行機は、なんで白なの?
 
 番組では、
 
というように分けて紹介されていた。ネットで検索したところ、こちらに、鳥類:マメハチドリ 全長5cm、体重2g
肉食動物:イイズナ 体長11cm、体重25g
哺乳類:トウキョウトガリネズミ 体長2cm、体重2g以下
は虫類:ミクロヒメカメレオン 体長はメス2.9cm、オス1.6cm、体重0.1g
 
というように別の動物が紹介されていた。世界最小の哺乳類:コビトジャコウネズミ 全長4cm(シッポを含む)、体重1.8g
世界最小のカエル(世界最小の脊椎動物):パエドフリン アマウンシスPaedophryne amauensis 体長7.7mm
 このほか、ネット上では、
 
なお、空中を飛ぶ動物の場合、体重が軽いほど消費エネルギーが少なくて済むが、小さければ小さいほど効率が良いというわけでは必ずしもないらしい。リンク先には、世界最小の昆虫:1997年にアメリカから発表されたチャタテムシの卵寄生バチの新種は、オスに翅がなく、 その最小個体の体長はわずか0.139mm。体長から換算すると、おそらく体重は0.002mg以下。50万匹で1gとなる。
世界最小の魚:パエドキプリス・プロゲネティカ(通称 ドワーフ・フェアリー・ミノー) 全長7.9mm
 
...物体には寸法効果があり、 長さを2分の1に縮小すると体積では8分の1になる。ジャンボ航空機を小さくしても、表面積と体積とのバランスが変わって摩擦が大きくなり、 簡単には飛ばすことができない。だから、微少昆虫をまねて、飛翔や歩行行動を人為的に制御できるロボットを開発するのは、火星に行くよりも難しい技術になろう。
と記されていた。 いくつかの情報をふまえて改めて考えてみるに、
 
というような仮説が成り立つように思うが、未確認。草食動物は長大な消化器を必要とするため、小型化は難しい? 但し、花の蜜を食べる動物は、糖分補給により直ちにエネルギーを吸収できるので小型化可能。
飛行する動物の中では、昆虫のエネルギー効率が最も優れている
弱肉強食の世界では頑強で巨大な動物のほうが小型動物より強い。しかし、過酷な環境のもとでは、体内にエネルギーを蓄えたり、少量の食物のみで個体を維持することができ、かつ適度に繁殖できる動物のほうが生き残りやすい。
 
 
 
 
 最後の4.の疑問については、私自身は全く考えたことが無かったが、じっさい、成田空港乗り入れの99社中86社が白を基調とした機体になっているという。こちらにより詳細な解説があった。要約引用すると、
 
といったコスト上のメリットが大きく働いているようであった。塗料は色によって値段が違い、何らかの色を塗る必要があるなかで比較的安価な白が選ばれるのは自然。白の塗装なら塗料そのものを少なくし、機体重量を抑えることにもつながる。
青や赤などの色を塗る場合は下地を白にするケースが多く、白が基調であれば色を二重に塗るエリアを少なくできる。
 
 番組によると、大型機一機に使う塗料は約570リットルであり、白い塗料を使用すれば約300万円、白の上に赤を塗ればプラス約345万円で合計約645万円にもなるという。また、白以外の塗料を上塗りすると、白だけの塗料の重さ250kgに上塗り分の250kgの重さが余計に加わる。大きな機体の重さに比べれば微々たる違いのように思えるが、番組によると東京〜ロンドン間の飛行で、燃料費が約55000円も余分に必要になるというからかなりのものだ。
 番組ではこのほか、白のほうが冷房コストが安くなること、白のほうが点検時に異常を発見しやすいこと、但し、白以外の機体でも技術面・安全面では全く問題がなく、また数年前からは重ね塗り不要の塗料も開発されている、といった情報が紹介された。
 
 番組では言及されていなかったが、軍用機の塗装の変遷も興味深い。ウィキペディア参照。
 
 
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