じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 8月4日の岡山は最高気温が35.8℃まで上がり、7月30日以来6日連続の猛暑日となった。炎天下ではあったが、午後は半田山植物園へ。これで1月1日から105回目の入場となった。
 園内の睡蓮池(写真)では、ギンヤンマやコシアキトンボが飛び交っていた。その勢力に押されたせいか、昨年同時期に見られたチョウトンボは、7月12日に一度目撃しただけで、その後は一度も確認できていない。[
]「その後一度も確認していない」と書いたところであったが、8月5日に1匹を確認、接写に成功した。8月6日の楽天版参照。

2019年8月4日(日)


3.
【連載】

チコちゃんに叱られる!「日本一短い川」、「日本一の落差の滝」、「鉄が錆びるわけ」

 8月3日放送【岡山地方では8月2日の放送はなかった】のNHK「チコちゃんに叱られる!」の話題。本日は、
  1. 宿帳を書くのはなぜ?
  2. なんで地図は北が上?
  3. 「日本一短い川は?」
  4. 「日本一の落差の滝は?」
  5. なんで鉄はサビるの?
という5つの疑問のうちの、3.〜5.について取り上げる。

 まず、3.と4.であるが、この種の「物知り問題」は私はあまり興味を持てない。単に知っているかどうかであって、問題解決の楽しみが無いからである。また、川の長さや滝の落差は定義によっても変わってくる。

 「日本一短い川」はぶつぶつ川とのことで、法で指定された河川としては日本最短となっている。リンク先によれば「ぶつぶつ川とその周りには2008年の調査で256種の植物が確認されている。イワダレソウやヒトモトススキ等絶滅が心配される貴重な植物も発見された。」とのことで、こうした生態系の価値のほうを重視すべきかもしれない。

 ちなみに、「日本一長い川」は信濃川となっているが、私が中学生の頃は、石狩川のほうが長いという説があった。また「世界一長い川」も現在はナイル川とされているが、私が小学生の頃はミシシッピ川が一番長いと習った記憶がある。川の長さの定義、本流と支流の区別、ダム工事による蛇行の消失などにより変動するものと考えられる。

 「日本一の落差の滝」も「物知り問題」であり、
  • 直瀑の滝としては「那智滝」
  • 段瀑の滝として「称名滝」
  • 期間限定の滝を含めると「ハンノキ滝」
となっていた。なお、こちらのランキングによると、那智滝の落差133mは第12位、それをしのぐ落差150m以上の滝が11もあるというのは知らなかった。また世界の滝の落差ランキングでは、第1位は有名なエンジェル・フォールだが、第2位のトゥゲラ滝という滝はどこにあるのかも知らなかった。

 最後の5.の「なんで鉄はサビるの?」は、鉄は酸素と結びついた状態(錆びた状態)が最も安定しているためというように理解した。番組では鉄鉱石から鉄が精製される仕組が紹介されていた。溶鉱炉で鉄を溶かすのは、鉄鉱石の中の不純物を分離するためかと思っていたが、実際は、コークスを燃やすことで一酸化炭素を発生され、酸化鉄の酸素がそれと結びついて二酸化炭素になることで、酸素から切り離された鉄だけが残るという仕組になっているようだ。古くから行われていたたたら製鉄も同様な原理を利用している。要するに、
鉄は自然界において独立した形で存在することはほとんどなく、例えば鉄鉱石や砂鉄などに代表される酸化鉄のように化合物として分布している。そのため、そこから鉄を取り出すには還元が必要であり、さらに銑鉄や鋼を生み出すためには炭素と結合させねばならない。
ということであった。いままであまり深く考えた事が無かったが、上記の鉄のほか、金、銀、銅、アルミなどを鉱石から取り出す方法は、それぞれ原理が異なっているようである。いずれ、分類してみたいと思う。