Copyright(C)長谷川芳典 |
8月17日の夕刻に半田山植物園を訪れたところ、西の谷花壇のヒマワリが数株を残して撤去されていることに気づいた。台風10号の強風で倒れたためか、花が終わりかけであったためかは不明。 |
【連載】 又吉直樹のヘウレーカ!「なぜ水がここに流れているの?」(1) 7月24日放送の又吉直樹のヘウレーカ!「なぜ水がここに流れているの?」を録画・再生で視た。 番組のタイトルから、この回は、なぜ水が流れるのか?という物理学の原理の話かと思っていたが、実際は、植生における水の役割についての話題であった。 ということで、番組の内容に入る前に、水はなぜ流れるのかについてひとこと触れておく。水が地面にしみ込むのが引力のせいであることはよく分かるが、川が流れるという現象は引力だけでは説明できない。液体はなぜ高いところから低いところに流れるのか、土砂を押し流すほどの水平方向の力がどこから生まれるのか、を明らかにしなければなるまい。こういう現象はおそらく、粘性とか、ニュートン流体とかを理解する必要がありそう。ネットで検索すると色々なサイトに関係式が記されているが、「こういう関係があります」と言われただけでは納得できないところがある。もとになる基本原理は何であって、そこから関係式がどのように演繹されたのかが分からないと、ガッテンした気になれない。このあたりは高校時代に私が物理を苦手とした最大の原因になっている。 それはそれとして、番組の内容に戻るが、番組では三浦半島の先端にある小網代の森が紹介されていた。高校卒業まで東京に住んでいて自然観察に興味のあった私であるが、そのような場所があることは全く知らなかった。リンク先によれば、 小網代の谷は、1960年代前半までは、地元民が水田や薪炭林として利用していた典型的里山であった。その後、地域一帯に開発計画が立ち上がり、薪炭林と水田は20年ほどで手つかずの自然に戻った。という経緯で保全されている生態系とのこと。なるほど、私が東京に住んでいたのはまだ保全活動が始まる前の1952年〜1971年であるから、知らなかったのは当然である。大規模なリゾート開発を阻止して流域生態系を守った人々のご尽力に感謝申し上げたい。 次回に続く。 |