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岡山では8月30日の午前中にも短時間で13.5ミリの強い雨が降り、これで8月中の降水日数は16日(記録上、降水量0.0ミリの日数を含む)となり、8月の31日間の日数の過半数を超えた。 写真は、岡大時計台前の芝地に出現したシバフタケと、半田山植物園近くの芝桜の中に出現したキノコ(種名未確認)。もっとも雨が多いわりにはキノコの数は少ない。猛暑の中ではキノコは顔を出しにくいようだ。 |
【連載】 又吉直樹のヘウレーカ!「独り言をつぶやくのはなぜ?」と言語行動論(3)「メタ認知」実験への疑問 昨日に続いて、又吉直樹のヘウレーカ! 「独り言をつぶやくのはなぜ?」についての感想、コメント。 番組の後半では「独り言にはさらに大事な役割がある!?」として、「メタ認知」の実験が紹介された。実演された内容は、
岡ノ谷先生によればこの実験は、自分の能力を評価する実験、つまり「自分の心の中の記憶の状態をモニターして行動を変えている」ことを示す目的で行われた。すなわち、
番組ではさらに、ラットを使った同様な実験が紹介された。但し、ラットの実験ではライトの点灯は1回のみであった。
以上が番組で紹介された内容であったが、この時点で私が疑問に思ったのは以下の通りであった。
次の、「又吉さんが参加した実験はメタ認知の証拠になるのか?」については、番組で紹介されたような実験だけでは不十分であると私は考える。なぜなら、課題が難しくなればなるほど(ライトの点灯回数が増えれば増えるほど)間違える確率は増えていく。なので、その課題を解ける自信があろうとなかろうと、とにかく、点灯回数が多い課題の時は10秒間の遅延を覚悟の上でそれをリセットして次の課題に進んだほうが全体の強化率を上げられる可能性がある。なので、この実験課題は単純に「課題が複雑な時はキャンセルバーを押し、単純な時はチャレンジバーを押す」という方略でも遂行可能になるはずだ(同様の例として、視力検査でランドルト環の欠けた方向を答える時に、上下左右のキーのほか、「分からない」というキーがあるが、「分からない」を押すのはメタ認知でも何でもなくて、単に見えないということの意思表示に過ぎない。) ラットの実験のほうは、番組で紹介された内容だけでは課題の難易度の説明がなされておらず、どうしてあれがメタ認知の実験になっているのかが理解できなかった。原典をチラッと拝見したところでは、どうやら、あの実験では、個体によって、2択の条件と6択(9個のパネルキーのうち6個が点灯しその中から正解の1つを選ぶ)という条件が設定されており、どうやら6択課題でキャンセルバーを押す頻度が増えることをもってメタ認知の可能性を示唆しているように見受けられた【あくまで長谷川の理解の範囲。ざっと読んだだけなので間違っているかもしれない】。但し、この場合も、課題の困難度がキャンセル方略を強化していると解釈することもできるはずで、メタ認知という説明は冗長になる可能性がある。【ま、「メタ認知」という概念と、行動分析学でいう般化概念は定義上そんなに大きな違いがあるわけではないが、認知というレベルで考えるのか、あくまで行動のレベルで考えるのかは、研究の方向や応用可能性を大きく左右することになるだろう。】 次回に続く。 |