じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 西チベット方面への旅行記を9月23日から執筆開始したところであるが、残念ながらチベットでは受動喫煙対策が進んでおらず、各所で有害な煙に晒されてしまった。
 写真上は、高速道路のサービスエリアで見かけた「中国煙草産業扶貧項目」というスローガン。中国語は分からないが、煙草産業を肯定的に捉えているような印象を受けた。
 写真下は、昼食時に立ち寄ったレストランで見かけたトイレの案内。なっなんと、男性用トイレのマークがキセルになっていた。「男性=喫煙者」というステレオタイプが定着しているためだろう。今回経験した受動喫煙としては、
  • 食堂の中には一部禁煙表示のところもあったが、大部分は灰皿が置かれており、喫煙行為が目立った。火のついたタバコをくわえながら食事を配っている店員もいた。
  • ランドクルーザーのドライバー3人は皆良い人たちばかりであったが、相当なニコチン依存であり、トイレ休憩で車が駐まるたびにタバコを吸っていた。
  • レストランで食事中、解放軍の兵士が火のついたタバコをくわえながら入店してきた。
  • 今回の旅行では各所で検問が行われていたが、タバコを吸いながら身分証明書・パスポートをチェックしている職員を複数見かけた。

などがあった。中国でも、いずれ平均寿命が延びて、喫煙関連の死因が上位を占めたり医療費負担が増えるようになれば、受動喫煙対策や禁煙支援対策がとられるようになると思われる。

2019年9月25日(水)



【連載】

チコちゃんに叱られる!「なんでハンカチは正方形なの?」

 旅行中に録り溜めていたチコちゃんに叱られる!のうち、本日は9月20日放送分について。この回は、
  1. なんでハンカチは正方形なの?
  2. 民謡の「ハァ〜」ってなに?
  3. なんでラジオ体操には第1と第2があるの?
  4. なんでボタンを見ると押すものだと思うの?
という4つの話題が取り上げられた。本日はこのうち1.の「なんでハンカチは正方形なの?」について考察する。この疑問の正解は「マリー・アントワネットが決めたから」となっていた。ウィキペディアの該当項目でも、
ハンカチの起源は現在よりも遥かに遡り、紀元前3000年頃のエジプト文明の頃には存在していたとされる。飾りのされた麻製と思われる布の発掘が認められ、ハンカチがこの時代の身分の高い人物の持ち物であったことが推測された。
その正方形の形状は、フランスのルイ16世王妃マリー・アントワネットが規格として統一させたことが始まりとされる。それ以前のハンカチの形態は円形や長方形など様々であり、貴族たちが刺繍や豪華な飾りで贅を競う持ち物のひとつでもあった。日本では長方形が多い。
日本におけるハンカチの普及は、洋装が導入された明治時代以降である。
というようにマリー・アントワネットの話が出ていた。なお文中には「日本では長方形が多い。」という記述については根拠が分からなかった。

 いずれにせよ、いま現在広まっている習慣や形式をその起源だけで説明するというのは不十分であるように思う。マリー・アントワネットが規格として統一させたことが正方形ハンカチの始まりであったとしても、現代人がそれに従わなければならない理由はどこにもない。不都合があれば形は変えられているはずである。いまの時代になお正方形が主流であるとするならその原因は、いまの時代に求めるべきである。例えば、ファッションの都合上正方形のほうが見栄えがよいとか、ポケットから取り出したり収納したりする時に正方形のほうがたたみやすいとか、なんらかの利便性があるはずだ。

 そう言えば、結婚式の時などにはポケットチーフをつける習慣があるようだが、こちらの折り方を見る限りは、正方形が必須であるように思われる。

 ちなみに、別の雑学番組やネット情報によれば、ハンカチは日本特有の文化であり、外国人はハンカチを使わないと言われているようである。じっさい、外国の空港のトイレでは、手を洗ったあとにハンカチで手を拭いている外国人を見かけたことがない。炎天下、ハンカチで汗を拭いている外国人もあまり見かけないように思う。

 次回に続く。