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台風19号接近の影響か、10月11日は最高気温が30.3℃まで上がった。また、夕刻には一時、空全体が赤く染まるような、不気味な夕焼けが見られた。 なお、岡山では今のところ雨量ゼロ、午前7時までの最大瞬間風速は22.0メートルにとどまっている。 |
【連載】 #チコちゃんに叱られる!「近畿と関西の違い」 10月11日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!の話題。この回は、
近畿と関西の違いについては、番組では「今は、近畿は国内用 関西は国際用」と説明されていた。近畿(キンキ)という呼称は、戦後、俗語として「変態」の意味をもつ「kinky」に似ているため、それを避けて、英語話者向けに「関西」が多用されるようになったらしい。 実際、1946「近畿グレートリング」という球団はわずか1年で「南海ホークス」に名称を変更したという。但し、番組では「こんなことがあったのか、たまたまなのか」と断っていた。この経緯はよく分からないが、当時の近畿グレートリング」の経営母体は南海電鉄分離前の近畿日本鉄道であったこと、1949年には近鉄バファローズの前身の近鉄パールズという球団もあったことなど、この時期の球団設立や改称には複雑な経緯があり、必ずしも「キンキ」を避けて南海ホークスが誕生したとは言えないようにも思う。 ついでながら、近畿日本鉄道の英語表記については、ウィキペディアによれば、 英文社名は以前は Kinki Nippon Railway Co., Ltd. であったが、2003年6月28日から Kintetsu Corporation に変更した。同時期に和文・英文の会社名ロゴのデザインも変更された。2015年4月1日の近鉄グループホールディングス発足を機に再度英文社名が変更され、Kintetsu Railway Co., Ltd.となった。とのこと。近畿日本ツーリストについては「Kinki Nippon Tourist Co., Ltd.」という表記も見られるが、詳しいことは未確認。最近では「KNT」が多いようにも思える。 番組では、近畿大学の英語表記が2016年の国際学部の設置に合わせて「Kinki」から「Kindai」に変更されたことも紹介されていた。近大はずっと「Kinki University」だと思っていたが、そうか、ごく最近の話なら私が改称を知らなかったのも当然かもしれない。 番組ではこのほか、大阪合同庁舎の看板の中で、外国との付き合いのある近畿経済産業局のみが1997年に英語名のみ「Kinki」を「Kansai」に変更したという話題も取り上げていた。 それにしても、「kinky」はホントに「変態」なのか? ランダムハウス英語辞典によれば、「kinky」には となっており、確かに性的倒錯者のような意味もあるが、本来はよじれ、ねじれの意味で語源はドイツ語もしくはオランダ語のKink(kink)から来ているらしい。 ま、円滑な国際交流という意図は分かるが、英語は英語、日本語は日本語。たまたま英語の俗語として悪い意味があるからといって、発音の似た日本語まで変える必要はないようにも思える。 さて、「近畿と関西」のもう1つの問題は、それぞれの呼称がどの地域を指し示しているのかということである。 番組でも説明されていたように、「近畿」とはもともと五畿七道に由来、「関西」は関所の東を意味する「関東」に対応して生まれた呼称であるという。 ウィキペディアによれば、
私自身の個人的な感覚から言えば、近畿地方と言えば、大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県の2府4県。これは、天気予報で「近畿地方」と言った時の区分に影響されているためかと思う。【但し、ウェザーニュースでは近畿地方に三重県を入れているサイトもあり。またNHKデータ放送では「近畿」ではなく「関西」の区分で三重県は含まれていない。】 いっぽう「関西出身です」と自己紹介されると「関西弁を喋る人」が頭に浮かぶ。このことから、関西弁が圧倒的多数を占めている地域は関西地方というイメージが強い。具体的には、大阪、京都、神戸、大津あたり。奈良や和歌山には知り合いがいないので関西というイメージはあまり浮かばない。 次回に続く。 |