じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 1月8日から1月9日にかけて、中心気圧986ヘクトパスカル前後の低気圧が日本海から三陸沖に通過し、各所で大荒れの天気となった。
 岡山では午前10時52分に最大瞬間風速23.3メートルを記録、しかも台風と異なり長時間にわたって風速10メートル以上の強風が吹き荒れた。また、低気圧に向かって南から暖かい風が吹き込んだため、最低気温は7.3℃、最高気温は16.3℃まで上昇した。
 写真は、生協食堂(マスカットユニオン)前。強風で殆どの自転車が倒れていた。

2020年1月9日(木)



【小さな話題】最近の経済情勢についての隠居人的独り言

 各種報道によれば、イランは革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害されたことへの報復だとして、現地時間の1月8日未明、イラクに駐留するアメリカ軍をねらって10数発の弾道ミサイルを発射した。これに対してトランプ大統領は、アメリカ人兵士らに死傷者はいなかったと強調し、そのうえでイランによるさらなる攻撃の可能性は低いという認識を示すとともに、反撃に言及せず、事態のエスカレートは避けたい考えを明確にしたという。
 ある解説者によれば、イランの弾道ミサイル発射はアメリカに事前に伝えられており、イランとしてはミサイルを発射することで国内外に「アメリカに平手打ち」を強調、いっぽう、アメリカ側も死傷者が出なかったという理由でエスカレートを回避、両国の面子を保ちながら沈静化を狙っているものと思われる。
 もっともこれで平和が戻ったわけではない。殆どの航空会社は、イランやイラク上空での飛行を取りやめることを決めたという。そう言えば、昨年6月、カタール航空で、ドーハからトビリシ、また帰路にドーハから羽田に向かう時にイラン上空を通過したことがあった。カタール航空は確かサウジアラビア上空の飛行を禁止されており、またイラクやアフガニスタン上空は危険を伴う。もしイラン上空を飛べなくなったとしたら、どうやってジョージアやアルメニアに行くのだろうと思ってしまう。

 こうした国際情勢は日本経済にも大きな影響を及ぼす。1月8日のモーサテ「島本さんのプロの眼」では、日本経済についての悲観的な意見として、
  • 少子高齢化
  • 慢性デフレ
  • 競争力低下
という3点、いっぽう楽観的な意見としては、
  • 国民性
  • 高品質
  • 資産大国
という3点が挙げられていた。楽観的な意見のうち1.と2.は精神主義的のように見えるが、3.の「資産大国」というのはちゃんとした証拠があるようだ。ネットで検索したところ、2017年や2018年の対外純資産データでは、確かに日本が1位、以下、ドイツ、中国、香港、...といった順になっている。【もっとも、この統計によれば、対外純負債保有国はダントツでアメリカになる。要は、資産部分だけを強調しても健全とは言えないし、債務だけを強調して不安をあおるのは不健全ということらしい。】

 専門的なことは分からないが、「資産大国」は「資源大国」や「軍事大国」とは違う。あくまで、平和が保たれていて経済が円滑に動いている中で強い力を発揮するものであろう。世界のあちこちで経済が崩壊すれば、パワーを失う宿命にある。

 もう1つ、1月7日に視たTV番組で、「2020年 家計は?」という話題が取り上げられていた。博報堂生活総研の調査によれば、2020年にお金をかけたいものTop10の中で、2位の「貯金」や8位の「老後のくらしの準備」の比率が上昇、いっぽう、4位の「ふだんの食事」や5位の「外食」の比率が減少し、節約貯蓄志向が高まっているという。また、2020年の家計は「良くなる」と答えた人が11.4%で前年比5.1%の減少、いっぽう「悪くなる」と答えた人は37.8%で過去5年間で最悪の比率に増えているという。これには消費増税の影響やポイント還元終了などの要因もあるが、世の中の不確実性への備えと見ることもできるだろう。

 私自身も、今年は、海外旅行もできる限り自粛。中期的に安定した生活を目ざしていきたいとは思う。