Copyright(C)長谷川芳典 |
【小さな話題】最近の経済情勢についての隠居人的独り言 各種報道によれば、イランは革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害されたことへの報復だとして、現地時間の1月8日未明、イラクに駐留するアメリカ軍をねらって10数発の弾道ミサイルを発射した。これに対してトランプ大統領は、アメリカ人兵士らに死傷者はいなかったと強調し、そのうえでイランによるさらなる攻撃の可能性は低いという認識を示すとともに、反撃に言及せず、事態のエスカレートは避けたい考えを明確にしたという。 ある解説者によれば、イランの弾道ミサイル発射はアメリカに事前に伝えられており、イランとしてはミサイルを発射することで国内外に「アメリカに平手打ち」を強調、いっぽう、アメリカ側も死傷者が出なかったという理由でエスカレートを回避、両国の面子を保ちながら沈静化を狙っているものと思われる。 もっともこれで平和が戻ったわけではない。殆どの航空会社は、イランやイラク上空での飛行を取りやめることを決めたという。そう言えば、昨年6月、カタール航空で、ドーハからトビリシ、また帰路にドーハから羽田に向かう時にイラン上空を通過したことがあった。カタール航空は確かサウジアラビア上空の飛行を禁止されており、またイラクやアフガニスタン上空は危険を伴う。もしイラン上空を飛べなくなったとしたら、どうやってジョージアやアルメニアに行くのだろうと思ってしまう。 こうした国際情勢は日本経済にも大きな影響を及ぼす。1月8日のモーサテ「島本さんのプロの眼」では、日本経済についての悲観的な意見として、
専門的なことは分からないが、「資産大国」は「資源大国」や「軍事大国」とは違う。あくまで、平和が保たれていて経済が円滑に動いている中で強い力を発揮するものであろう。世界のあちこちで経済が崩壊すれば、パワーを失う宿命にある。 もう1つ、1月7日に視たTV番組で、「2020年 家計は?」という話題が取り上げられていた。博報堂生活総研の調査によれば、2020年にお金をかけたいものTop10の中で、2位の「貯金」や8位の「老後のくらしの準備」の比率が上昇、いっぽう、4位の「ふだんの食事」や5位の「外食」の比率が減少し、節約貯蓄志向が高まっているという。また、2020年の家計は「良くなる」と答えた人が11.4%で前年比5.1%の減少、いっぽう「悪くなる」と答えた人は37.8%で過去5年間で最悪の比率に増えているという。これには消費増税の影響やポイント還元終了などの要因もあるが、世の中の不確実性への備えと見ることもできるだろう。 私自身も、今年は、海外旅行もできる限り自粛。中期的に安定した生活を目ざしていきたいとは思う。 |