じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 テレビせとうち(テレ東系)で、平日の毎朝8時から放送している「懐かしの名作 西遊記」。↓の記事参照。

2020年1月16日(木)



【小さな話題】西遊記(1978年のテレビドラマ)

 今年の1月に入ってから、テレビせとうち(テレ東系)で、西遊記(1978年のテレビドラマ)の再放送をやっている。第1話〜第3話は見逃してしまったが、第4話以降は毎回録画・再生で視聴を続けている。

 リンク先によれば、このドラマは1978年10月1日から1979年4月1日の毎週日曜日8時から放送され、NHKの大河ドラマと同時間帯ながら平均視聴率は約19.5パーセント。最高視聴率は最終回の27.4パーセントを記録した。もっとも、私は当時、大学院生(DC)であり下宿にはテレビが無かったため、ただの一度もこのドラマを視ることはできなかった。再放送では何度か視たはずだが【但しモノクロ】、これまでに再放送された回までのストーリーについては記憶は全く甦ってこない。

 40年以上前のドラマというだけあって、登場人物を演じた俳優さんたちにもその後大きな変化があった。
  • 孫悟空:堺正章 1946年8月生まれ。1月3日の、チコちゃんに叱られる!に登場しておられた。
  • 三蔵法師:夏目雅子 1957年12月生まれ。1985年9月に急性骨髄性白血病で死去。27歳。
  • 沙悟浄:岸部シロー 1949年6月生まれ。自己破産、その後闘病生活。
  • 猪八戒:西田敏行 1947年11月生まれ。協同組合日本俳優連合理事長、日本アカデミー賞組織委員会副会長。
  • ナレーター:芥川隆行 1919年3月生まれ。1990年10月死去。71歳。

 ドラマは、旅をしていると妖怪が出現し、捕らえられた三蔵法師に危機が訪れるが、悟空の活躍で無事救出するという1話完結型の展開。基本的には水戸黄門シリーズと大して変わらないが、これまで視た回に関しては、登場する妖怪にはそれぞれ事情があり、最後は悔い改めてメデタシメデタシとなる展開が多いように感じた。
 三蔵法師役の夏目雅子さんは、毎回冒頭で悪者に掴まってしまって縛られたまま監禁され悟空たちの助けを待つというだけの役回りでセリフは殆ど無い。ああいう役ならばこの私でもつとまると思っていたが、昨日視た「悟空危うし!鱗青魔王の逆襲」では、未亡人に好意を寄せた八戒が、未亡人が慕っている三蔵法師に化けるという場面があったが、その際の「ニセ三蔵法師」は当然夏目雅子さんが演じていた(但し、声は八戒のまま)。このように、ホンモノとニセモノを演じ分けるというのはなかなか難しいところかと思う。同じ回では、掴まっている三蔵法師に大蛇が巻き付いてくるシーンがあるが、実写であったとすればヘビの恐怖に耐えるのは夏目雅子さんにとっては大変だったろうと思う。

 このドラマでは、エンディングテーマのガンダーラもよく知られている。もっともこの歌を最初に耳にした時は「They say it was in India」という部分が私には聴き取れず「ゲーセーエテイーデア」というように聞こえており、何かのおまじないかと思っていた。ちなみに、ウィキペディアによれば、ガンダーラというのは今のインド領内ではなく、アフガニスタン東部からパキスタン北西部にかけて存在していた古代王国のことである。

 ドラマの中身は全く覚えていない(もしくは、そもそも視ていない)が、エンディングテーマの映像はけっこう記憶に残っており、シルクロード方面へのロマンを大いにかき立てた【但し、ドラマ部分のロケは、千葉県、静岡県、世田谷のセットなどすべて国内で行われたという】。ホンモノの玄奘三蔵は、安西、ハミ、高昌、クチャ、イシククル、サマルカンド、タキシラに至るルートをたどったようであるが、私自身は、いくつかの海外旅行を通して、これらのエリアを最低一度は訪れている。アフガニスタンは一度も行ったことが無いが、ま、これでよしとしておこう。