じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 岡山は雪雲が押し寄せ、強風が吹き荒れた。最大瞬間風速は21.7メートル。半田山植物園を散歩していたら氷の粒が降ってきた。
  • 一番上:植物園の梅林。写真ではあまり写っていないが、あられが降っている。
  • 2番目:雪雲に覆われる岡山市内。
  • 3番目:雪雲のお化け
  • 4番目:雲の移動とともに表情が変わる?


2020年2月18日(火)



【小さな話題】新型コロナウイルス肺炎どうなる?

 新型コロナウイルスの感染はさらに広まり、2月18日5時現在の国・地域別感染者数(NHKまとめ)は、
  • 中国本土:7万548人。【死者1770、中国当局2月16日発表時点】
  • 日本:クルーズ船の乗客乗員の454人を含む520人。【死者1】
  • シンガポール:77人
  • 香港:60人。【死者1】
  • タイ:35人
  • 韓国:30人
  • マレーシア:22人
  • 台湾:22人。【死者1】
  • ドイツとベトナム:各16人
  • オーストラリアとアメリカ:各15人
  • フランス:12人。【死者1】
  • マカオ:10人
  • イギリスとUAE=アラブ首長国連邦:各9人
  • カナダ:7人
  • インド、フィリピン、イタリア:各3人。【フィリピンで死者1】
  • ロシアとスペイン:各2人、
  • ネパール、カンボジア、スリランカ、フィンランド、スウェーデン、ベルギー、エジプト:各1人
などとなっているという。このweb日記では、連載以外の執筆項目は最近では【小さな話題】として区分しているが、新型ウイルスの問題は「小さな」どころではない、大きな問題である。

 これまでのところ、日本での感染者数は454人で中国本土に次いで第二位となっているが、その9割近くはクルーズ船・ダイヤモンドプリンセス号の乗客・乗員および日本側の関係者であり、その対応に追われたために、それ以外の場所での感染防止や治療設備が影響を受けている可能性は否めない。

 あくまで結果論になるが、春節の前にもっと厳しい対応をとっていれば国内感染は防げたかもしれない。クルーズ船については、手続上は検疫の問題であり、乗客がフリーパスで入国した場合に国内感染を広げるリスクと、足止めをして船内で感染するリスクのどちらを重視するかと言えば、そりゃ、国内感染防止でしょう、日本の対応に不満があるなら別の国の港に行ってください、と対応するしかあるまい。

 とはいえ、クルーズ船の乗客は自分の責任で感染したわけではない。素人目に見ても、感染者と未感染者を同じ船内に閉じ込めたままにしておけば、どんなに個室待機が守られていても感染を防ぐことは困難。一生に一度の思い出づくりで乗船した高齢者も少なくないであろうし、まことにお気の毒なことだ。

 さて、今後どうなるかという問題であるが、国内での感染はもはや避けられない状況と言わざるを得ない。水際作戦の失敗をあれこれ批判してもしようがない、医療体制がパンクしないように感染拡大のスピードを遅らせつつ、免疫の力で終息を目ざす、という論調が主流になってきているように思われる。

 これはある意味では、日本人的な発想でもあり、ACTの考え方にも共通しているかもしれない。要するに、何が何でも新型コロナウィルスを封じ込めて絶滅させてしまおうという「戦い」の発想ではなくて、感染は受け入れるが、できる限り軽い症状で治癒するように受け流していこうという考え方である。

 もちろん、だからといって、ほったらかしにしておけばよいということではない。感染という症状は言語的な原因ではなく、命に関わる問題である以上、症状に応じて適切な治療を受ける必要があることは言うまでもない。

 また、感染拡大防止のためにできる限りのことをしておく必要がある。とりあえずは、大勢の人が集まるイベントは中止にするべきであろう。可能な限り、在宅勤務への切り替えを行う取組も大切。個人レベルでは、風邪などの症状が出た時は万一に備えて安静を保つ(←職場のほうでもそれを保障する体制をとる)といったところだろうか。もちろん、日頃から健康増進、自己治癒力強化の取組を継続しておくことが大前提となる。働き方改革の問題も、まずは健康増進にとって何が必要かという観点から改善していくべきである。