じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 大相撲力士が濃厚接触を避ける対策をとった場合の想像図。↓の記事参照。

2020年2月25日(月)



【小さな話題】スポーツ観戦は「無観客&ネット中継」と分身ロボットによる応援で

 昨日に続いて、新型コロナウィルス肺炎関連の話題。

 新型コロナウィルス肺炎の感染はさらに拡大し、これまでに国内で感染が確認された人は、2月25日 0時48分現在で、日本で感染した人や中国からの旅行者などが146人、クルーズ船の乗客乗員が691人、チャーター機で帰国した人が14人の合わせて851人になっている。また、中国、日本以外の国・地域での感染者数は、2月25日 5時33分で、韓国が833人、イタリアが229人、シンガポールが90人、香港が76人、イランが61人、タイが35人、台湾が30人、マレーシアが22人、アメリカが17人、...などとなっている【NHKまとめ】。こうした感染拡大が一因となり、週明け24日のニューヨーク株式市場のダウ平均株価の終値は、先週末に比べて1031ドル61セント安い2万7960ドル80セント。値下がり幅はおととし2月以来、過去3番目の大きさになったという【但し、株価暴落の原因は他の要因もあるようだ】。

 さて、3月には、プロ野球開幕(3月20日)、選抜高校野球(3月19日から)、大相撲三月場所(3月8日初日)などさまざまなスポーツイベントが予定されているが、このご時世、集団感染が懸念されるところである。

 特に大相撲の場合は、観客ばかりでなく、力士自身が感染する恐れが高い。大相撲と言えば、各種のスポーツの中でも最も「濃厚接触」が著しい格闘技である。また日頃も、各部屋において稽古、食事などで共同生活が行われているため、たった1名の力士が感染しただけで、部屋全体に感染、さらに対戦自体や、力水のやりとりを通じてあっという間に力士全体に広がる恐れがある。といって、力士や行司がマスクをつけたまま土俵に上がるわけにはいかないだろうし、力水の桶をそのつどアルコール消毒するわけにもいくまい。一人の感染者も出さずに無事に乗り切っていただくことを祈るばかりである。

 スポーツイベントで、今後さらに大問題となりそうなのが東京オリンピック【7月24日(金)〜 8月9日(日)】の開催であろう。7月までにこの感染が終息するかどうか心もとない。また日本国内でいったん終息しても、まだ感染が続いている諸国からオリンピックの時期に感染者が入国するリスクがある。ワクチンの開発は到底間に合わないであろう。

 ということで、私自身が提案したいのは、「無観客&ネット中継」の推進である。いまの時代、4Kや8Kといった高精細のテレビ中継が可能となり、またネット経由でも高速の動画配信ができるようになってきた。撮影の方法を工夫すれば、実際に観客席から観戦する以上に、競技の迫力を感じ取ることができるはずだ。

 無観客にすることで入場料は徴収できないが、観客の安全対策、感染防止対策などのコストはゼロになる。またネット中継の放映料を高めにすれば、トータルでは採算が取れるはずである。

 実際に会場に足を運んで応援しないと気が済まないという人たちのためには、分身ロボットによる観戦がオススメである。分身ロボットによる社会参加の可能性については2月9日の日記で述べたことがある。いかに高精細とはいえ、4Kや8K動画はあくまで受身的な観戦に終わってしまうが、分身ロボットを実際に観客席に設置し、遠隔操作で声を出したり、集団で応援の動作をしたり、他の観客と会話をしたりすれば、会場で実際の観戦に近い能動感を得ることができるだろう。

 このご時世、少々不謹慎なダジャレになってしまうが、現場での「かんせん」は「観戦」ばかりでなく「感染」のリスクをもたらす。しかし、分身ロボットであれば「観戦」は可能だが「感染」することは決して無い。