じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 岡山では24日に桜の開花宣言が出されているが(岡山地方気象台の職員3人による岡山後楽園の標本木での確認)、半田山植物園でも2日遅れで開花宣言が行われた【写真右】。
 写真左は、岡大文学部中庭のソメイヨシノ。こちらは3月23日頃に開花。

2020年3月27日(金)



【小さな話題】首都封鎖よりもホテルの活用を

 新型コロナウイルスの感染はさらに拡大。国内での感染者数は東京都で47人の感染が確認されるなど全国で新たに94人の感染が確認され、チャーター機で帰国した人も含めて1401人となった。また死者は、国内で感染した人が47人、クルーズ船の乗船者10人の合わせて57人となった。

 そんななか、首都封鎖(ロックダウン)の可能性が口にされ、SNS上でもトレンド入りしているという。また、すでに週末の外出を控えるような呼びかけも行われている。

 このロックダウンというのは、
  • 当該エリア内での外出制限
  • 生活必需品の販売店舗以外の営業停止
  • 出社禁止
などを意味するという。また、これが実施されれば当然、郊外と都心との移動も制限されることになる。

 ロックダウンは先進的な対策というより、どうしようもない状態に陥ってしまって、他に打つ手が無い時に、最後の手段として実施されることが多いように思う。現に、医療体制が整っていない新興国では、いち早く外出禁止、移動制限、入出国禁止などの措置がとられている。

 さて、移動を制限して在宅勤務を推奨するというのは、通勤電車内での感染を防ぐために行われるものであると思われるが、通勤の頻度を減らすだけであればもう1つ別の方法があるはずだ。要するに、勤務先の近くのホテルに滞在し、週末だけ帰宅するというやり方である。このやり方は単身赴任に近いもので家族とのふれ合いを妨げるというマイナス面もあるが、いまの状況では、逆に、家族への感染を防止するというプラス面もある。また今の時代はSNS経由でいつでも家族と会話できる。

 いちばんのメリットは、訪日外国人観光客の消滅などによって宿泊者が激減しているホテルが有効活用されることである。もちろん、宿泊者の健康チェックは厳格に行う必要がある(宿泊費は国で補助)。

 このほか、リゾートホテルを活用して、受験生や、大学のゼミ別の合宿などももっと行われるべきかと思う。もともと、集団が一緒に過ごすのが危険だという発想は、集団の中に感染者が1名でも含まれてた場合、感染が全体に広がってしまうということを前提としている。しかし、充分な健康チェックを行った上であれば、そもそも感染者がゼロのもとでの合宿であるからして、ウイルスの無い環境で感染者が発生することはあり得ない(野生動物が媒介する場合を除く)。先日の大相撲春場所なども、濃厚接触が必須の力士たちではあったが結局一人の感染者も出さずに千秋楽まで敢行することができた。

 感染者を隔離するという方法と平行し、非感染者の集団を隔離するという対策も、ニーズによってはアリではないかと思われる。但しエスカレートすると感染者差別になりかねない恐れもあるが。