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1年ほど前に妻が知り合いから貰ってきた鉢物。葉っぱばかり茂っていて種名が分からなかったが、4月になっていっぱい花をつけた。ネットでしらみつぶしに検索したところ、「ツタバウンラン」であることが判明した。 |
【小さな話題】「一律10万円給付」と「お金とは何か?」 各種報道によれば、政府・与党は16日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国民1人あたり10万円を所得制限無しに給付することを決めた。またこれに伴い、当初計画されていた、減収世帯に30万円を支給する措置は撤回された。 この変更の是非については、
こうした問題は、緊急対策としての有効性に加えて、中長期的には、お金とは何か?という根本まで踏み込んで考えてみる必要がある。 上記の3.の「救済策なのか、経済活性化対策なのか?」という点について言えば、まずは救済策が必要であるとは思う。これは、外出自粛要請で職を失った人たちに対して、あるいは売り上げが激減して家賃や人件費の手当ができなくなった業者に対する必要な支援である。但しそういう支援は、10万円や30万円の規模では全く足りないし、また、税金の使い道としても不適切となる可能性がある。こういうレベルの支援策は、基本的には低金利、超長期の融資という形をとるべきであろうとは思う。 また、商品券とか旅行券を配るといった対策は、経済対策としては有効であるが、感染拡大防止が至上命題となっている現時点では全くふさわしくない。外出自粛が要請されている現時点ではむしろ質素・倹約を推奨し、支出を最小限に抑えることで生活を守るべきかと思う。 さて、お金とは何か?という問題だが、私自身は、2013年3月30日の日記にも述べたように、お金の本質は「自分のために他人を動かすツール」であって、
リンク先にも述べたように、もし、お金が、習得性好子として絶対的価値を持つならば、国民全員に1億円を配ればみんなハッピーになるはず。しかし、現実にそんなことをしたら1億円はタダの紙切れと化してしまう。お金がお金として機能するためには、上に述べたような、資源の占有(相互の占有、もしくは富裕層による独占)がどうしても必要となる。 ということもあるので、財源がしっかり確保できていない中でお金をばらまけば当然インフレになってしまう。赤字国債に頼ることも、中長期的には国の財政を硬直化させるか、国家財政が破綻するか、もしくはインフレとなるかいずれかに繋がるはずだ。 元の話題に戻るが、「一律10万円給付」は、焼け石に水かもしれないが、家賃や当座の生活費に困っている人にとっては多少なりとも救済になるであろう。しかし、そのお金を使ってみんながモノを購入すれば結局、物不足とインフレに繋がる。みんなが貯金した場合は、短期的には何も代わらないが、貯めたお金はいつかは使われるだろうから、中長期的にはやはりインフレとなる。そうなれば、実質的に今より損をするのは、お金を貯め込んでいるだけで使わない人と、年金などの固定収入に頼って生活している人ということになる。 |