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幼稚園の運動会で使われているレジャーシート。青一色の「ブルーシート」は全く見かけなかった。↓の記事参照。 |
【連載】#チコちゃんに叱られる! 「ブルーシートって、なんで青なの?」 少し前の番組になるが、4月24日に放送された、NHK チコちゃんに叱られる!の感想と考察。この回は、
さて、ブルーシートの由来だが、番組では「バケツが青かったから」と説明された。より詳しい理由として「トラックの幌として開発された当初はオレンジ色であったが、オレンジ色の顔料に黄鉛が含まれていたたため、ポリバケツやホースに使われていた青色の顔料に切り替えた」との説明された。説明に出てきた黄鉛というのは、クロム酸鉛を主成分とする黄色の顔料であるという。 ちなみに、ウィキペディアでは、ブルーシートが青色になった理由については、 ブルーシートの大手メーカー萩原工業の場合、1964年にポリエチレン・フラットヤーンの防水加工を開発し、翌1965年に「万能シート」として発売した。それまでは、オレンジ色のものが主流で「オレンジシート」とも呼ばれてい。しかし1965年ごろ「オレンジ色の顔料に有害物質が含まれている」という噂が流れ、このため青色が用いられた。青色であった理由は「空や海の色に近い」「青色の顔料が一番安かった」など諸説あるが、「さわやかな色」という説が有力視されている。また、当時はカドミウムが含まれているという噂があったがこれは後に否定された。いっぽう、ウィキペディアでは、バケツの色の話は記されておらず、また「青色の顔料が一番安い」というのは諸説の中の1つとして扱われていた。 ここからは私の感想になるが、ブルーシートをいつ頃から見かけるようになったのかは、全く記憶が無い。1965年頃と言えば私が中1の頃であるが、それまでレジャーシート、あるいはそれに代わる敷物として何が使われていたのかもはっきりとした記憶が無い。但し、新聞紙を広げて座ることはあったように思う。 いっぽう、ちょうど1960年代として、イタイイタイ病などのカドミウム汚染問題が深刻になっており、「オレンジ色は有害」という噂は広がりやすい状況にあったと思われる。 ブルーシートで一番印象に残っているのは、阪神淡路大震災後の車窓からの風景であった。岡山から大阪方面に行くと、西明石のあたりまでは日常風景が続いていたが、次第に屋根の上のブルーシートが急速に増え、その後、地震の惨状を目の当たりにするようになった。 ブルーシートはレジャーシートとしても利用されるが、家族連れや小規模のピクニック、あるいは幼稚園の運動会などでは、もう少しカラフルなシートが使われている。上掲の写真は孫の運動会の時のシートの様子。 次回に続く。 |