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新型コロナウイルス非常事態宣言の解除を受けて、生協食堂が特別営業を再開した。再開初日に昼食を食べに行ったが、時間が早かったことに加えて、再開を知らない人が多かったせいか、ホール内には誰も居なかった。スタッフに尋ねたところ、私はこの日の2番目の利用者であったという。 この日の私のチョイスは小鉢物。栄養第一主義で揃えた。窓の外はケヤキの新緑。 |
【小さな話題】非常事態宣言の効果は感染が収束した後で検証すればよい 新型コロナウイルス感染防止のため休校となっていた岡山市内の公立学校が、5月21日より段階的に再開され、登下校風景が見られるようになった。各種報道によれば、政府は、緊急事態宣言が継続している東京など首都圏の1都3県と北海道についても、感染者数の減少傾向などが続けば、5月25日にも宣言を解除する方針であるという。 この非常事態宣言やそれに伴う各種の休業要請、外出自粛要請、臨時休校、スポーツ競技の中止または開催延期、施設閉鎖といった措置については、それが本当に有効な措置であったのか、そういう措置をとらなかったとしても、アジア地域特有の自然免疫の効果、あるいは気温湿度の上昇に伴って収束に向かっていったはずだ、という指摘が出ている。その中で、特に説得力がありそうな議論は以下の2点であるように思われる。
このうち1.については、グラフでは確かにその徴候が見て取れる。但し、新規感染確認者数の増減は、外国からの入国者・帰国者への対応によっても影響を受けており、国内の各種自粛要請の効果の有無だけを切り取って実証することは難しいように思う。【←国内における感染経路不明の感染者数の推移を(確認日ではなく)検査日別に見ればいくらか検証できるかもしれないが】 また、日本の非常事態宣言というのは、そんなに強制力を伴うものではなく、むしろ国民に警戒を呼びかけるという政治的アピールのようなものであった。非常事態宣言が出されるかもしれないという話題が事前にニュースなどで報じられれば、国民は、宣言発出前からそれなりに外出自粛などを始めるであろう。なので、宣言発出の日で区切って、それより前の日と後の日を比較することにどの程度意味があるのかは分からない。要するに、非常事態宣言そのものではなくて、そういう宣言が出されることが国民の多数にどの程度の影響を受けたのかを検証する必要があるだろう。 そう言えば、通勤自粛は、政府の緊急事態宣言に加えて志村けんさんの死去が大きな影響を与えていたというような話を聞いたことがあった【東大の広井・准教授らの研究による】。じっさい、いくら日本国民が素直であったとしても、総理大臣や都道府県知事のお言葉通りに振る舞うというほど従順であるとは到底思えない。それよりも、少し前まで元気な姿を見せていた有名人が亡くなるという事実のほうが遙かに強い影響を及ぼす。志村けんさんが亡くなった時、小池都知事の、 「まず、謹んでお悔やみを申し上げたいと思います。志村さんといえば、本当にエンターテイナーとして、みんなに楽しみであったり笑いを届けてくださったと感謝したい。最後に悲しみとコロナウイルスの危険性について、しっかりメッセージを皆さんに届けてくださったという、最後の功績も大変大きいものがあると思っています。お悔やみ申し上げます」という哀悼コメントが物議を呼んだ。小池知事を批判する人たちの気持ちも分かるが、客観的に見ると、志村けんさんの死が感染拡大防止行動を促進したことは確かであった。 次の2.であるが、このことに関連してすでに、研究が開始されていると聞いている(例えばこちら)。このほか、BCG仮説とか、自然免疫説など、池田信夫センセイのブログで大いに勉強させてもらっているところでもあり、私もこのWeb日記で独り言をつぶやいてきた。但し、「世界各国の中で、日本人の重症化率、死亡率は飛びぬけて少ない」という事実は、現時点では結果としてそうなっているということであり、まだまだ後付けの解釈の域を出ていないように思われる。当初、集団免疫を掲げてロックダウンを行わなかったイギリス、その他、独自の方針に基づいて緩やかな規制をとっていたスウェーデン、アメリカ、ブラジルなどでは、その後、感染者数が爆発的に増加し、多数の死者を出す羽目になった。遺伝子レベルや自然免疫の獲得を示す医学的な証拠が得られたあとならばともかく、現時点では、「日本人は重症化しにくい、だから自粛は無駄である」というような方針は、もしそれが間違いであった時の多大な犠牲を考えると、そう簡単には採用しにくいだろう。とはいえ、例えば臨時休校が本当に感染拡大防止になったのかとか、屋外施設でのスポーツ競技・観戦は「三密」と言えるほど感染リスクが高いのか、といった問題については、そろそろ検証を始めてもよいように思われる。 ここからは、全くの素人である私の独り言であるが、現時点での私の推察は以下の通り。
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