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6月4日の20時9分から20時14分頃、月齢12.8の月の近くを国際宇宙ステーション(ISS)が通過するところを観察することができた。 ISSはほぼ真北から出現し、東の空に移動、月に接近した後、地上に没する前に光を失った。 日本のどこかの地点(たぶん岡山より東)では、ISSと月の重なりを観測することができたはず。 |
【小さな話題】サイエンスZERO「新型コロナ論文解析SP」(2)ウイルスは人工的に造られたものか? 6月4日に続いて、 5月31日に放送された、 ●NHKサイエンスZERO「「新型コロナ論文解析SP」の感想と考察。 前回も一部に言及したが、この番組では、ウイルス変異に関して、
まず1.については、このウイルスが人工的に造られたものなのか、それとも自然発生したものなのか、という興味深い意見交換が行われていた。これに関しては自然発生説(コウモリ由来、もしくは、中間宿主を介してきた)が有力であるようだ。このウイルスが人工的であったとすると、既知のウイルスのひな形が使われるはずであるが、それにしてはランダムな変異が入りすぎていると指摘された。山中先生からは、いろんな変異をランダムに入れて感染性やACE2への結合が強いものを選び出すことも理論的には可能ではないかとも指摘されたが、インフルエンザウイルスの実験研究によれば、多くの場合、変異を入れるとウイルスの増殖性が落ちることが確認されているという。じっさい、ゲノム編集などの技術を使って、
起源については、コウモリから別の動物に感染して人間に広がったという説が有力らしい。数ヶ月前には、センザンコウ説が報じられたことがあったが、その後の研究はどうなっているのだろうか。 ここからは私の感想になるが、ウイルスの変異をランダムに入れたり、ゲノム編集をするという研究は、すでにかなり行われているようである。もちろんそれらは厳格にコントロールされており、ウイルスや細菌が研究施設から市中に漏れ出す危険は、平時にはまず起こらないものと思われる。しかし、例えばテロリストがそれらを持ち出すとか、研究者が悲観的な妄想に囚われて人類滅亡を企むとか、あるいは大地震や隕石落下などで研究施設が破壊され、周辺の野生動物を介して広まるとか、いろいろな危険性はゼロとは言えない。その中には、致死性の高いウイルスばかりでなく、人間の繁殖能力を無能化するようなウイルスも出現する恐れがある。そうなると、子孫を造れなくなった人類はいずれ滅亡する。 今回のウイルスは、人工的に造られたとするには「うま過ぎる」、「こんなに上手にできるのは自然でしかない」と指摘されていた。いま上に述べたような人為的な操作が行われなかったとしても、自然界ではウイルスは常に変異し多様化していく。また、人間社会のほうは世界規模での人的交流が盛んになっている。人類を脅かすような危険なウイルスが出現する確率が仮に1万分の1であったとしても、5000通りの変異が起こったとするなら、結果的に1/2の確率で新たな感染症が出現し、グローバルの中で爆発的に広まる危険性があるといってよいだろう。 次回に続く。 |