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「新しい生活様式」のもとで、スーパーでのまとめ買いをすることが多くなった。その際、廃棄に苦労するのが、発泡トレイ、ポリステレン容器、プラスチックゴミである。こちらの案内に記されているように、岡山市では一部の発泡トレイを公民館などで回収しているのだが、
考えられる対策としては、
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【連載】#チコちゃんに叱られる! 「ゴムの伸び縮み」「カルビ」「人一倍」 6月5日に放送された、NHK チコちゃんに叱られる!の感想と考察。なお、前週5月29日の放送も視聴したが、興味をいだくような話題が無かったため割愛させていただく【←「割愛」は本来の「惜しいと思うものを手放す」という意味ではなく、近年の多くの人が使う「不必要なものを切り捨てる」という意味】。 さて、6月5日には、
まず1.は「まるで水のようだから」と説明された。しかしこの「水に似ている」説は、必ずしも的を射た説明とは言えないように思う。ウィキペディアにも記されているように、そもそもゴムの性質(ゴム弾性)とは、「一見柔らかく塑性変形を起こしやすそうに見えるが、元に戻る応力が大きく、変形しにくい」という性質のことを言うのだが、液体の水はこのような性質を全く持っていない。また、「似ているから」というのは例え話のようなものであって、本質の説明には至らない。 番組では、輪ゴムを引っ張ると細くなる現象は、分子が自由に動き回れることと、同じ体積のまま太くなったり細くなったりするという点で、ビーカーの水を細いメスシリンダーに移し替えると細くなる現象と同様であるというような説明がなされた。しかし、もし同じようなものであるというなら、メスシリンダーに入れた水はビーカーに入れた時の形状に戻ろうとするはず。しかし実際の水は容器の形に応じてどのようにも形状を変えることができる(元に戻ろうとはしない)。 2.のカルビについては、ウィキペディアに、 日本の焼肉店では、当初は骨付きばら肉が「カルビ」として提供されていたが、食べにくさから骨が外されたばら肉を指すようになり、2010年に焼肉店に対するクレームで、国(消費者庁)が細かくメニューを表示するよう要請した際に、「カルビ」はどこの部位の肉でも構わないと定義されたとの内容が、2020年6月5日放送の『チコちゃんに叱られる!』で取り上げられた。という記述があった。おやおや、チコちゃんの番組もとうとう出典として引用されるほどまで権威の高い情報源になったようである。 3.の「人一倍」は「昔は「一倍」が「二倍」だったから」と説明された。ウィキペディアにはさらに、詳しい経緯が説明されていた【一部改変・省略】 日本では、江戸時代以前においては東洋数学の定義が用いられてきた(例えば、「一倍」とは今日で言うところの2倍に該当する。また同じく「半倍」とは、今日で言うところの1.5倍に該当する)が、近代以後に西洋数字が用いられるようになるとその意味合いも変化して、今日のように乗法を指すようになった。 なお、各種国語辞典では「人一倍」の定義がマチマチであるが、おおむね「2倍」としているものが多いように見受けられた。
いっぽう「人一倍」をDeepLで翻訳してみると、 【元の文】彼は人一倍働いた。彼女は人一倍寒さに強い。 【中国語】他比大多数人更努力。 ■比任何人都要耐寒。(■:女へんに也) 【英語】He worked harder than most people. She is more resistant to the cold than anyone else. というように、翻訳では「多くの人たちと比べて上回っている」というように置き換えられていた。「2倍」というような意味は取り除かれている点が興味深い。 |