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7月21日の岡山は、最高気温が31.6℃まで上がり、今年一番の暑さとなった。記録上の降水量はゼロであったが、夕刻に俄雨があり、17時45分〜48分頃、南東の空に虹が出現した。7月14日の虹に比べるとやや物足りないが、鮮明なアーチが見られた。
昨日の日記で夜中に夢を見る楽しみについて書いたが、この夜はさっそく、虹が出現した夢を見た。場所はどこかの大学で、屋上に上ると、なぜか虹のほか円形の暈のようなものも見えていた。 現実の世界の話に戻るが、積乱雲が去ったあと北西の空に北斗七星の一部が見えていたので、双眼鏡でネオワイズ彗星を探した。雲の間、予想位置のあたりにボンヤリとした光がありうっすらと尾も見えていたが、あまりにも出来すぎていて、もしかすると雲の断片を見誤った可能性がある。いずれにせよ、明るさは4〜5等星で期待されたほどには明るくなかった。 その後、真夜中の2時頃にも外に出てみたところ、北の空高くカシオペアが輝いていた一方、北斗七星は半田山に隠されて見えず、当然、さらにその下にあるはずのネオワイズ彗星を観察することはできなかった。いっぽう、南西の空の木星、土星、東の空高い所には火星がひときわ明るく輝いていた。 |
【連載】サイエンスZERO「“withコロナ時代”に いまこそ知りたいウイルスの正体」(1)さまざまな形と侵入方法を備えたウイルス 7月12日に放送されたNHK「サイエンスzero」、 ●“withコロナ時代”に いまこそ知りたいウイルスの正体 を録画・再生で視た。これまでに視聴した新型コロナウイルス関連番組と合わせて、ウイルスについて素人なりに理解を深めることができた。 番組ではまず、いろいろなタイプのウイルスが紹介された。これまで新型コロナの番組ばかり視ていたこともあって、ウイルスというのはみんな同じような形、同じような細胞への侵入の手口を備えているように思い込んでしまうところがあったが、実際には、数え切れないくらい多種多様な特徴を持ち合わせていることが分かった。 番組で紹介されたウイルス画像の中には、休憩、線状、六角形、くつした形、中には、6本足の昆虫のような形をしているものもあった。 このうちインフルエンザウイルスはほぼ球形。知恵の輪のような線状のウイルスはエボラウイルス。くつした形(正方形と半円をくっつけたような形)は狂犬病ウイルス、六角形形はメドゥーサウイルス、ひときわ奇妙な昆虫形のウイルスは、T4ファージと呼ばれており、大腸菌などに感染するという。 ウイルスの大きさについてはこれまでも各種番組で紹介されていた通りで、人間の細胞の大きさがおよそ10マイクロメートル、細菌がおよそ数マイクロメートルであるのに対して、ウイルスはおよそ0.1マイクロメートルが典型的な大きさとされている。 番組では続いてウイルスの研究の歴史が簡単に紹介された。ウイルスが撮影されたのは1939年、コロナウイルスの命名は1968年、そして、2003年にはSARS-cov、2012年にはMERS-cov、そして2019年には、今回の新型コロナウイルス「SARS-cov2」が確認された。なお、「COVID-19」というのはそれによって起こる病気の名前。「HIV」というウイルス名と「AIDS」という病気名にちょうど対応している。 コロナウイルスが発見されたのは1960年代、かぜをひいた男の子の鼻の洗浄液の中から分離されたものであり。これまで一般に、症状の軽い一般の風邪を起こすものとして知られてきた。じっさい、新型コロナウイルスが流行し始めた時には、「風邪に毛の生えたようなもので大したことない」という風潮が、一般市民ばかりでなく、各国政府の要人の間でも広まっていたように思う。 今回のコロナウイルスは、突起(偽のカギ)を使って細胞に侵入するが、上述のT4ファージの場合は、ウイルスそのものが細胞に侵入するのではなく、遺伝情報のゲノムだけを注射器のように注入する。バクテリアの細胞はかなり頑丈なので、ウイルス粒子そのものの注入は困難。結果的に、こうしたしくみが進化したようである。 こうして見てくると、生物がウイルスに対抗する方法もそう簡単には構築できないようである。免疫システムの無い単細胞生物がどうやってT4ファージの侵入を防ごうとしているのかは大いに興味が持たれるところだ。 次回に続く。 |