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モンゴル最西端・アルタイ山脈トレッキングで最後のテント泊(2019年7月23日)をしてから丸一年が経過した。写真は、4ヶ所のテント場(上から3番目と4番目ではそれぞれ連泊)。
リンク先では、このテント泊トレッキングが人生最後のテント泊になるかもしれないと述べていたが、まさか、新型コロナウイルスで、国内旅行さえままならない事態に陥るとは思ってもみなかった。 今後は、新型コロナが収束した時点で健康が保たれていれば近場のトレッキングツアー(サハリン、北シベリアあたり)に参加したいとは思っているが、かなり難しそう。パタゴニアやアルゼンチンのプーナも候補地ではあったが、南米であれほど感染が拡大している中では、現地はもとより、現地に至るまでの長時間のフライトにリスクがあり、さらに難しい。自分の能動的な選択の結果として旅行を取りやめるなら別段どうということはないが、感染症によって選択の機会が奪われてしまったということはまことに残念。 |
【連載】サイエンスZERO「“withコロナ時代”に いまこそ知りたいウイルスの正体」(3)感染部位、伝播力、弱毒化 昨日に続いて、 ●“withコロナ時代”に いまこそ知りたいウイルスの正体 の感想と考察。 昨日取り上げたように、ウイルスの怖さを決める要素としては少なくとも4つがあるという。
ウイルスの怖さを決める要素のうち、最後の4.については、飛沫感染や空気感染のルートのほか、感染を広げる密度も関係しているという。 番組ではこのあと、新型コロナウイルスの病原性は短期的には上がってくるかもしれないが、長期的にはウイルスはだんだん弱くなってくるかもしれない、という興味深い事例が紹介された。1950年代のオーストラリアでは24匹のウサギが6億匹近くまで大繁殖。そこでオーストラリア政府は、ミクソーマウイルスをウサギに感染させ駆除を試みた。このウイルスはウサギだけに感染し、重い皮膚病を起こす。致死率は90%に達する。じっさいこれによって全体の85%のウサギが死亡した。ところが、このウイルスの致死率は2年後には85%であったのに、7年後には25%まで低下した。この原因として1つには、ウイルスに耐性が強いウサギが生き残った可能性であるが、ウイルス側のほうでも変化があり、致死性の弱いウイルスをもった個体が生き残り、ウイルスはウサギとの共存するような形に進化したという。【ウィキペディアに詳細な説明あり】 新型コロナウイルスが弱毒化する可能性については、私も7月10日の日記で考察したことがあった。その時点では上掲のウサギの話は知らなかったが、私のような素人でも、単純な思考実験で、弱毒化を予想することはできる。但し、リンク先にも記したように、新型コロナウイルスによる重症化の多くは、サイトカインストームと呼ばれる免疫システムの暴走状態によってもたらされることから、重症化を防ぐ方法は、あくまで人間サイドの問題であるとも言える。というか、高橋泰先生の感染七段階モデルのように、「新型コロナウイルスは、初期から中盤までは、暴露力(体内に入り込む力)は強いが、伝染力と毒性は弱く、かかっても多くの場合は無症状か風邪の症状程度で終わるおとなしいウイルスである。」というご指摘もあるようだ。高橋先生の記事については、今回の連載が終わり次第、素人なりにコメントさせていただこうと思っている。 次回に続く。 |