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各種報道によれば、東京練馬区(←豊島区ではない)の遊園地の「としまえん」が31日で、94年の歴史に幕を下ろす。 東京で生まれ育った私ではあるが、過去のアルバムを調べたところ、としまえんを訪れたのは1958年6月7日、幼稚園の遠足の時の1回限りであった。当時の記憶は全く残っていない。 世田谷に住んでいたため、最寄りの遊園地は、二子玉川遊園や京王遊園地であった。 |
【連載】又吉直樹のヘウレーカ!「不便ってそんなに悪いもの?」(1)素数ものさし 少し前の放送になるが、7月29日初回放送の 「又吉直樹のヘウレーカ!「不便ってそんなに悪いもの?」 についての感想と考察。 この回は、便利至上主義の風潮のなかで、不便さの中にあるメリットを探り出し、不便を組み込んだ生活設計をめざすというような話題が取り上げられた。「不便益」、「便利益」、「不便害」、「便利害」というように、「便利vs不便」と「益vs害」という2×2の枠組みで捉えることについては若干の疑問もあったが(次回以降に後述)、なかなか興味深い内容がたくさん盛り込まれていた。 番組の初めのところでは、不便益アイテムの開発成果の1つとして「素数ものさし」が紹介された。京大生協で販売したところ、累計4万個も売り上げがあったという。 この素数物差しには、左端から、2cm、3cm、5cm、...17cmというように、素数の間隔のところにしか目盛りがついていない【もう一方のところにも目盛りが刻まれているが(リンク先参照)、どういう目盛なのかは番組では説明されなかった】。 この物差しは2cm、3cm、5cm、7cm、11cm、13cm、17cmという素数に対応した長さのほか、目盛りの差を利用して、4cm、6cm、15cmというように素数でない間隔の長さを測る事ができる。具体的には、
本題から外れるが、この素数物差しで測れない長さ(但し整数単位)というのはあるのだろうか? このうち、連続する2つの素数の差についてはウィキペディアに詳しい解説があるが、 ●任意の正数は、2つの素数の差で表すことができるか? についてはどうなっているのだろう。まず、上記の2から17までの目盛りのついた素数物差しに関して言えば、
ちなみに、2以外の素数と素数の差というのは、当然偶数になる。なので、上記で奇数に相当する間隔を測定する場合、目盛りの左端は2に合わせる必要がある。ということは、 ●任意の正の奇数は、1つの素数と2との差で表すことができるか? と置き換えることができるが、これは明らかになり立たない。この最小の数は25で、25=27-2であり、27は素数ではない。 いっぽう、 ●任意の正の偶数は、2つの素数の差で表すことができるか? については私には解法が思いつかない、と思ったが、それもそのはず、この問題は俗に「素数ものさし予想」と呼ばれており、こちらに詳しい解説があった。上記の予想は、もっと強い予想として、 ●rを任意に与えられた正の偶数とする。このとき、rを二つの連続する素数の差として表す表し方が無数に存在する。 これがまさしく「ふたご素数予想」である。また、これに関連して「パワフル数」というのもあるというが、「パワフル数ものさし」は発売されていないようだ。 次回に続く。 |