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気象庁の台風10号の進路予想は、9月2日朝の時点では九州西部を直撃し、対馬を通過して朝鮮半島に向かうと予想されていたが、9月3日の予想では、九州の西を通過して、対馬とチェジュ島の間を通って朝鮮半島に向かう予想に修正された【9月2日の日記参照】。 しかし直近の9月5日朝の予想では、またまた東寄りに修正され、長崎付近から対馬、朝鮮半島東部をかすめる進路となった。この微妙な差が九州本土での暴風、大雨災害を引き起こさないことを祈る。 |
【小さな話題】段ボール工場作業員から日本国総理大臣へ? 安倍総理の辞任表明を受けて、自民党で総裁選挙が行われている。立候補しておられるのは、菅官房長官、岸田政務調査会長、石破元幹事長の3氏であるが、その中では5つの派閥などから支持を得て国会議員票で優位に立つ菅官房長官が圧倒的に優位であるとされている。現在の議席からみて、次の自民党総裁は総理大臣となることが決定的であり、日頃、政治にはあまり関心を持たない私にとっても注視せざるを得ないところがある。ということで、菅官房長官についてウィキペディアの該当項目を紐解いてみた。リンク先には個人情報が満載されているが、公人でもあり、まして総理大臣になりそうな方であることから、記載内容を引用してあれこれ感想を述べても特に問題は無かろうと思う。 まず、苗字であるが、私は「菅」という苗字を見ると、どうしても「かん」と読んでしまう。これは、菅直人元・総理と同じ文字であること、また菅原道真のことを「菅公(かんこう)」と呼んだり、それに由来した学生服ブランドの本社が岡山にあることに影響していると思われる。もちろんテレビで何度もおみかけするので「菅官房長官」のことを「かんかんぼうちょうかん」と読むことはないが、私の場合は、頭の中で、まず「菅」を「かん」と音韻化してから「すが」に翻訳するという処理が行われているように感じる。 また失礼ながら「義偉」というお名前は最近まで何と読むのか知らなかった。また、一度覚えてもすぐ忘れてしまう。 さて、ウィキペディアの生い立ちのところを抜粋させていただくと、以下のようになる。
もちろん今の日本には職業差別や身分差別はない(賃金格差はあるが)。なので、段ボール工場作業員であった人が一国の総理大臣になっても何の不思議もないのだが、現実にはその可能性は極めて小さいはずだ。というのは日本の保守政治は伝統的に派閥の離合集散の中で維持されており、その頂点に立てる人は、政界や財界に強い影響力を及ぼせる人に限られていた。これに該当するのは、やはりエリート官僚出身者か、大物政治家の二世が中心であった。 ではなぜ菅義偉氏は、官房長官、そして(現時点で)自民党総裁の最有力候補まで上り詰めることができたのだろうか。 まず家系的には、父親の菅和三郎氏も雄勝町議会議員、湯沢市いちご生産集出荷組合組合長などを歴任したというから、政治と無縁の生い立ちというわけではなかったようだ。ウィキペディアによると、政治家としての道は、以下のようになっていた【長谷川による抜粋、一部省略や改変あり】。
このほか、エピソードのところには、 酒は飲まず(いわゆる下戸)、タバコも吸わない。朝に身体を動かしたり、情報収集したり、様々な人を会ったりする「朝活」を日課としている。平日は午前5時頃に起床し、柔軟運動や100回の腹筋運動の後、新聞朝刊各紙や『NHKニュースおはよう日本』で見たニュースを整理しながら、東京・赤坂の議員宿舎から40分ほど散歩をしつつ、総理大臣官邸近くのホテルに向かう。ここで野菜、果物、ヨーグルトドリンクなど一汁一菜の軽い朝食をとりつつ、政治家や官僚、企業人らと話して世間の動きなどを情報収集する。外国人材の受け入れ拡大を図る出入国管理及び難民認定法改正に向け動いたのも、この場で介護業界の深刻な人手不足を聞いたことがきっかけであった。と記されており、「酒は飲まず、タバコも吸わない」、「午前5時頃起床」、「ヨーグルトドリンク」などは私と全く同じであった。但し、私の腹筋回数は30回であって、菅氏の100回には及ばない。 なおこちらの情報によると、菅氏の英語力は「判定不能」とされていた(安倍晋三氏は75点、岸田文雄氏は70点、石破茂氏は10点)。 ということで、ウィキペディアの記載内容だけからの推測になるが、段ボール工場作業員から官房長官、そして次期総理大臣最有力候補となる道筋には、その時々の「運」も味方してくれたが、基本は、卓越した人を見る目と人脈の活用能力が働いていたように拝察される。 菅義偉氏は長年、秘書や官房長官を歴任されており、ナンバー2としての能力が抜群であることはすでに実証されていると言える。しかし、私の好きなTVドラマ宇宙大作戦のスポックが、カーク船長を支える副官としては有能であったのに、カーク船長の代理で船長を任されるようになるとリーダーシップをうまく発揮できないという事例もある(あくまでフィクションではあるが)。菅義偉の場合も、御自身のオリジナルの政策立案、遂行能力についてはまだまだ未知数であり、また、日本がきわめて重大・深刻な事態(近隣国との武力衝突、大災害など)に陥った時に、適確なリーダーシップを発揮できるのかどうかも分からない。ま、人脈活用に秀でた方であるので、有能な側近を揃えれば何とか乗り切っていけそうな気もするが。 |