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9月9日0時12分配信のNHKニュースによれば、9月8日の新型コロナ新規感染確認者数は513人であった。これで国内で感染が確認された人は、空港の検疫などを含め7万2833人(クルーズ船を入れると7万3545人)となった。 新規感染確認者数はいっときよりかなり減少し、第2波もようやく収まったかに見えるが、気になるのは死亡者数の増加である。同じニュースによれば、この日、東京都で6人、福岡県で5人、大阪府と沖縄県でそれぞれ2人、埼玉県と三重県でそれぞれ1人の合わせて18人の死亡が発表されたという。このところ、死亡者数2ケタとなる日が多い。 左図は新型コロナウイルス対策ダッシュボードに掲載されていた直近のグラフであるが、黒色の累計死亡者数はこのところ増加傾向にある。いっぽう、「青色の入院治療を要する者」(青線)は逆に減少傾向にあるように見える。ということは、「青色の入院治療を要する者」が減少したのは、重症者が快復して退院したからではなく、死亡して入院治療の必要が無くなったため病床が空いたというようにも解釈できる。 一般的に、重症者の数は新規感染確認者数のピークより少し後にずれると言われており、いずれは累計死亡者数もフラットになっていくものとは思われるが、そうは言っても、「重症者のためのベッドに余裕があるので、もっと緩和を進めるべきだ」ということにはならない。その論理で言えば、仮に毎日1000人の重症者が出ても翌日に1000人が死亡していくなら、ベッドは毎日1000床の空きができる。毎日1万人の重症者と死者が出ても同じだ。これでは、重症化しやすいと言われる高齢者はたまったものではない。 |
【小さな話題】映画『ロミオとジュリエット』とその50年後 9月8日の午後、NHK-BSシネマで、1968年の映画『ロミオとジュリエット』を放送していた。 この映画は私が高校生の頃に公開されており(厳密に言えば、高校1年の11月23日公開)、当時、渋谷・東急名画座のファン人気投票で、『卒業』とともに、2年以上続けてトップを争っていたことを記憶している。このWeb日記でも、2003年9月18日などで取り上げたことがあった。 この映画は、かつてアナログ放送の頃にVHSで録画・ダビングしたことがあったが、今回は遙かに高画質で楽しむ(悲しむ?)ことができた。また上記の『卒業』は1960年代の風景を写していたため今から観ると、冒頭の空港風景や街中の乗用車などはいかにも50年以上前の映画という印象を受けるが、『ロミオとジュリエット』のほうは、もともと16世紀を描いた作品であるゆえ、制作時点と鑑賞時点での時代のギャップを感じることが無い。今後も不朽の名作として公開され続けることであろう。 『ロミオとジュリエット』の原作は、こちらなどで全文閲覧できるようだ。またウィキペディアの英語版には、Criticism and interpretationという項目があり、その中に「Psychoanalytic criticism」と「Feminist criticism」という興味深いコンテンツがある。ま、そうは言っても、私は素直に恋愛悲劇として受け止めればよいと思っている。 映画作品そのものは不朽の名作であるが、出演した俳優たちはみな歳をとる。今回久しぶりにチェックしたところ、
しかし、それにしても、西洋人(←ホワイティングもハッセーも英国籍)は、なぜこうも離婚や再婚を繰り返すのだろう。 上記のお二人がご存命のうちにお二人が主演の『ロミオとジュリエットの五十年後』というような映画を創ったら面白いのではないかという気もする。ロミオとジュリエットが、悲劇に終わらず、どこかに逃げ延びてひっそりと結婚生活を始めたが、数年で離婚してしまった。50年経って再会し、過去を回想するというような話。もしくは2020年にタイムワープしてしまった、というような話だが、どう考えてもラブコメにしかならない。韓流ドラマ向きのネタか。 |