じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 一週間ほど前、タブレットの液晶板と本体の間に隙間が空いていることに気づいた【写真上】。このタブレットはふだんはケースに入れており、押しつぶされて歪むことはありえない。昨年秋の西チベット旅行の際に低い気圧に晒したことはあったが、その影響が今頃現れるとも考えにくい。とりあえず、隙間部分に接着剤を流し込んで様子を見ることにした【写真下】。

 このタブレットのOSはWindows 10 Mobileであり、2次元バーコードの読み取りや、各種キャッシュレス決済には対応していない。また、昨年9月からはLINEによる送受信もできなくなってしまった。お金を出して修理するくらいなら、格安スマホに乗り換えのほうが良いようにも思うが、そもそも私は、スマホを必要とする機会が全く無い。このタブレットも、帰省先でノートパソコンからインターネットに接続する際にテザリング機能を利用するか、旅行中に時刻表を調べること以外には殆ど利用していない。ならば以前使っていたポータブルLTEに復帰するかと考えたが、これまた2022年9月30日にサービス終了になるという。

 私の人生もこの先そんなに長くはないと思われるので、できれば「意地でもスマホを使わない人間」(←本当は、「意地でも使わない人間」ではなく「使いたくても使えない人間」だったりして)のままで平安な人生を終わりたいところだが、最近では、スマホ経由でないとマイナポイントの申請ができないとか(←但し、WAONはイオンの店内の端末で申請できた)、新しいパソコンでLINEを使うための認証にスマホが必要になるとか、何かと不便を感じる世の中になってきた。

2020年9月27日(日)



【連載】チコちゃんに叱られる!「宝の持ち腐れ動物ベスト3」、「硬貨の製造年」

 昨日に続いて、9月25日に初回放送された、NHK チコちゃんに叱られる!の感想と考察。

 今回は、
  1. なんで3色の国旗が多いの?
  2. なんでバナナの皮は滑るの?
  3. 宝の持ち腐れ「動物ベスト3」
  4. なんで硬貨には製造年が書いてあるの?
という4つの話題のうち、3.と4.について考察する。

 まず、3.については、今泉忠明先生から、
  • 第1位 ジャガー
  • 第2位 メガネザル
  • 第3位 ユキウサギ
という紹介があった。
 このうち、3位のユキウサギは、夏は茶褐色、冬になると真っ白に毛が生え替わることにより、天敵のワシやキツネなどから見つかりにくいように適応しているが、雪が降らない年や雪が遅れる年には、真っ白な体は逆に見つかりやすくなってしまうという。但し、全体的に見れば、ヤブノウサギやアナウサギとの棲み分けには大いに役立っているように思える。
 メガネザルは、人工的に昼夜を逆転させた動物園施設で見たことがあるが、捕食時に目をつぶる習性があるとは知らなかった。
 ジャガーがネコ科動物の中で最強の牙とアゴの持ち主であるということも初めて知った。但し、かつて捕食対象であったメガテリウムやマストドンは1万年前くらいに絶滅してしまい、現在の生息環境では、力を持て余しているという。もっとも、ジャガーはワニも食べるというから、ワニの固い皮をかみ砕く時にはまだまだ役立っているようにも思えた。ちなみに、ジャガーのいる動物園は、日本国内では10施設程度にとどまっているようである。




 最後の4.は、番組では「そういうデザインだから(現行貨幣においては、特に理由はない)」と説明された。但し、かつて金本位制だった時代には、各国の硬貨には金が含まれていた。日本で金本位制が導入された時には、硬貨に含まれる金の量の違いが判別できるように製造年を刻印したようである(例えば、明治4年の1円硬貨には金1.5グラム、明治30年の1円硬貨には金0.75グラム)。しかし、金本位制から管理通貨制度に移行し、本来であれば製造年を刻印する必要がなくなり、製造年は単なるデザインの一部と化した。
 番組では、そのあと、紙幣には製造年が入れられていないこと、古くなって処分された紙幣から、現金を入れる封筒や、トイレットペーパーなどにリサイクルされているという興味深い話題が紹介された。

 ここからは私の感想になるが、現在では硬貨は買い物の際の細かい金額の支払いに使用されている程度であり、しかも昨今のキャッシュレス決済化に伴い、重要性は低下しているように思われる。また、海外旅行先では、日本の硬貨を現地の通貨に替えることはできないし、逆に、帰国時に外国の硬貨を日本円に替えることもできない。

 リンク先によれば、日本の500円硬貨は、発行国内に広く流通している硬貨としては、2013年2月現在の時点では額面としてスイスの5フラン硬貨と並んで価値が高いという。
 いっぽう現行の一円硬貨は、世界でも珍しい少額硬貨になるらしい。硬貨としての利用のほか、直径が2cmジャスト、重さが1.0グラムジャストということで長さや重さの測定に利用することができる。リンク先によれば、一円硬貨のコストは2015年時点で約3円。但し、アルミニウム地金としての価値は1枚あたり約0.24円に過ぎないようだ。いずれにせよ、日本の法律では、硬貨を損傷・鋳潰しすると、貨幣損傷等取締法により1年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処せられるという。
 リンク先によると「火葬時に冥銭として遺体に硬貨を握らせることも禁じられる。」とのことだが、冥銭として棺に5円玉の袋を入れる習慣はけっこうあるように記憶している。