じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 文学部南西側にあるアニソドンティア・マルバストロイデスの花。非耐寒性常緑低木だが、暖冬のおかげで年々成長している。四季咲きながら、この季節は花の数が多い。

2020年11月3日(火)



【小さな話題】

旅行会社、踏ん張る

 世界的な新型コロナ蔓延で流行会社が大打撃を受けている。とりわけ、私がよく利用していた海外トレッキング、辺境地域を扱う旅行会社は、春以降は一本のツアーも出せず、中には支社・支店を閉鎖して耐え忍んでいるところもあるようだ。

 そのいっぽう、国内で新たな旅行先を開拓し、それなりに集客に成功している会社もあるようだ。私がよく利用するS社のサイトを閲覧したところ、11月に22本、12月に16本ものツアーを募集しており、その大部分が「催行決定、満席、キャンセル待ち」となっているから大盛況である。また、これらの全コースがGoToキャンペーン価格となっており、例えば「小笠原諸島を歩く 6日間」というツアーの場合、 価格198,000円のところ、お支払い実額は128,700円となっていてかなり割安になっている。GoToトラベルキャンペーンが功を奏していることは間違い無い。

 もう一社、E社の場合も、11月から12月に毎月30本、つまり1日1本前後のツアーを募集しており、11月出発分は殆どが催行決定となっていてこれまたスゴい。S社と異なりE社のほうは、文化遺産観光に力を入れているようだ。この会社の株価は、3月17日には280円まで暴落したものの、GoToトラベルキャンペーンの流れにうまく乗っていることが好感され、10月29日には742円まで急騰した。

 GoToトラベルにより割安とは言っても、上掲の2社のツアー価格は、10万円台が殆どであり、国内旅行としては相当高いように見える。また、私自身であれば、自分で日程を組んで、ほぼ同じコースを家族旅行することもできる(小笠原あたりになると団体ツアーのほうが楽だが)。

 いずれにせよ、GoToトラベルキャンペーンの経済効果は短期的に終わる恐れが大であり、その時点でコロナが終息しているということは残念ながら期待できない。一部の国だけ限定でもよいから、感染対策が十分にとれている国を対象としたツアーが再開されないと、経営の舵取りは難しいだろう。私自身は、もはや諦めの境地となっており、むしろ、バーチャルな旅行体験、それも地球上だけでなく、月面や惑星、あるいは仮想の空間(極楽浄土を含む)をストリートビューのように歩き回れる体験ができればそれで満足という気持ちが強い。