【連載】新型コロナ 全論文解読 〜AIで迫るいま知りたいこと〜(1)直近の感染状況と番組の特徴
すっかり間が空いてしまったが、8月16日に続いて、新型コロナウイルス関連の話題。
まず直近の情勢をネットニュースのタイトルで要約してみると、
- 国内感染1500人超、3カ月ぶり 大阪は過去最高【11月11日21時20分】
- 【国内感染】11日 12人死亡 1546人感染確認(23時半) 【11月11日22時47分】
- ブラジル 今月4日以降 新型コロナの新たな感染者数公表されず【11月12日6時08分】
- 新型コロナ 世界の感染者5145万人 死者127万人【11月11日15時57分】
感染者は多い順に、▽アメリカで1025万2129人 次いで、▽インドが863万6011人 ▽ブラジルが569万9005人 ▽フランスが185万7309人 ▽ロシアが180万2762人。
死者数は多い順に、▽アメリカで23万9671人 次いで、▽ブラジルが16万2802人▽インドが12万7571人▽メキシコが9万5842人▽イギリスが4万9861人
- 岡山県内で7人感染のべ348人【11月11日17時14分】
- 新型コロナ 病床ひっ迫具合「ステージ3」指標超の地域拡大【11月11日19時13分】
「病床のひっ迫具合」では、現時点で確保できている病床の使用率が、「ステージ3」の指標の25%を超えたのは、11月3日の時点で、青森県(27.4%)、宮城県(38%)、東京都(26.1%)、大阪府(26.6%)、岡山県(31%)、沖縄県(43.1%)の6都府県。10月20日からの2週間で、青森県、宮城県、大阪府、岡山県が新たに指標を超えている。
以上概観したように、新型コロナウイルスの感染者は世界規模で再拡大しており、また、私の住む岡山では、絶対数は大都市圏より遙かに少ないとはいえ、過去最悪で感染者が確認され、なんと、「病床のひっ迫具合」の指標を超えた6都府県の1つに挙げられるまでになってしまった。
そんななか、11月8日、NHKスペシャルで、
新型コロナ 全論文解読 〜AIで迫るいま知りたいこと〜
という特集番組が放送された。リンク先に紹介されているように、NHKでは2020年11月初めまでに世界中で公表された新型コロナウイルスに関連する英語の論文およそ20万本をAIに学習させて分析するプロジェクトを進めてきたという。この「AIに学習させる」がどういう手法によるものかは素人の私には分からないが、番組内容から推測するに、
- 研究論文で使われている用語の出現頻度
- 論文の引用からみた繋がりを通じて、メインとなるテーマを抽出
- 最近特に出現頻度が急上昇したキーワードを抽出
というような分析が行われたようである。
こうした分析に基づいて、
- この冬日本の感染者数は増加するか?
- 収束はいつか? その決定打は?
- 風邪とは大違い。新型コロナの「真の脅威」とは何か。
- 見えた!「究極」のウイルス対策
という4つの興味深い話題が取り上げられていた。
なお、この種の番組は7月4日にも、
タモリ × 山中伸弥 新型コロナウイルスの謎に迫る!!
などでも放送されているが【連載リスト参照】、今回は、ゲストの顔ぶれが「免疫学のレジェンド 宮坂昌之先生」、「ワクチン開発のトップランナー 長谷川秀樹先生」、「臨床最前線のファイター 高山義浩先生」というお三方となっており、最新のAI解析のみならず、こうした先生方のお考えが番組内容に強く反映していたように思われた。
不定期ながら次回に続く。
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