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私が担当するオンライン授業「心理学講義・言語行動論」の第一週画面。↓の記事参照。 |
【小さな話題】オンライン授業、出発進行! 特命教授として4学期に担当させていただいている「心理学講義・言語行動論」が12月3日よりスタートした。 今年度は新型コロナ対策としてオンライン授業で開講することとなり、動画教材づくりでかなりの準備を必要とした【現在もまだ12月17日以降の教材を作成中】。 教務に問い合わせたところ、オンライン授業の形式については特に規定はなく、それぞれの担当教員に任されているということだったので、私は、
動画ファイルとは言っても、パワーポイントスライドに音声解説を付け加えたものが大部分となっている。オンライン授業の中には、講師の顔を中継しているものもあるようだが、私の顔を見せたところで教育効果が上がるとは思わないのでカット。また、音声解説は、私自身の声ではなく、ジャストシステムの「詠太」を使った機械読み上げとした。【私の録音音声は自分が聞いても聞き取りにくいため。また、詠太の読み上げは、一部不自然なアクセントになるものの、概ね、日本語のしゃべり言葉にかなり近い】。機械読み上げ方式としたことで、対面授業ではありがちな、雑談、オヤジギャグなどはすべてカットされた。 手間がかかるのは、機械読み上げ用のスクリプトの作成である。音声入力という方法もあるが(←音声入力するくらいならそのまま録音してもよいだろうが)、専門用語が多いためどうしても誤変換されてしまい、かえって修正で手間がかかる。これまでの教材は、キー入力で行い、正しく発音されていることを確認した上で、mpeg4に変換し、YouTubeにアップロードしている。 さて、1回目の授業だが、開始前は27名の登録であったのが、なぜか43名に増えていた。確か、2週目あたりまでは追加履修登録・辞退ができるようになっていたはずで、まだまだ未確定。 大学のオンライン授業サイトの便利なところは、各受講生がオンラインレポート提出時刻などがしっかり記録されることにある。さらに、YouTubeのアナリティクスで、各動画教材の視聴回数や平均視聴時間を把握できることである。受講生の中には、動画教材をちゃんと視聴しないで、レポートだけ提出する学生が必ず出てくるが、これは、レポート提出数と視聴回数の差としてちゃんと把握できる。現在までのところ、やはり、動画を視聴せずにレポートだけ出している学生が複数いるようである【但し、グループで視聴したという可能性もあるが】。 動画教材をしっかり視てもらうためには、例えば、動画のどこかに「今回のキーワードはXYZです」というような音声を忍ばせておいて、レポート提出時にそのキーワードを記載するという方法もある。画像ではなく音声で忍ばせておく限りは、動画をスライドして高速再生してもキーワードを見つけることは困難と思われる。もっとも、そういう姑息な手段を使ったとしても、受講生の間でキーワード情報が流出してしまえば何の対策にもならない。いずれにせよ、大学の授業である限りは、受講生が講義内容に興味を持ち、主体的に学ぶことが第一である、視聴回数が少ないとしたら、内容がつまらないからに他ならず、こちらの反省材料として受け止めるほかはない。 |