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12月2日の日記で旧・京山タワーの金環日食現象が近づくと記したが、12月5日の夕刻、いよいよ、太陽が旧・京山タワーの真上から右下方向に沈む光景を眺めることができた。 太陽が京山タワーの真後ろを通過するのは数日後と思われるが、晴れていても西の空に雲がかかることが多く、ピッタリと重なる光景を眺められるかどうかは分からない。 |
【連載】#チコちゃんに叱られる!「なんでおじぎをするの?」、「なんで走行中のタイヤは止まったり逆回転に見えるの?」 11月20日に初回放送された、NHK チコちゃんに叱られる!の感想と考察。 今回は、
まず1.のおじぎについては、番組では「学校教育に武士の作法を取り入れたから」と説明された。 日本では武家社会のもとでさまざまなおじぎが定められていたが、これらはもっぱら座った時の礼法(座礼)であり、江戸時代にはまだ、屋外でのおじぎの作法は決まっていなかったという。ところが、明治時代になると、畳中心から椅子を使う習慣が広まり、明治15年(1882年)、小学諸礼式が定められ、その中で立礼(りゅうれい)についての教育が行われるようになった。 なおウィキペディアには、「昭和16年(1941年)に戦時下において国民が認識すべき礼法として文部省制定の「礼法要項」が発表された。」という記述があった。さらに「ビジネス界のお辞儀の仕方」という項目で、「会釈」、「敬礼」、「最敬礼」の角度差が説明されていた。 おじぎの型については以上で大体分かったが、元の疑問である「なんでおじぎをするの?」についてはあまり説明が無かったように思う。私の推測になるが、群れで暮らす動物においては、個体同士が接近する時には、相手に敵意が無いことを示すために何らかのポーズをとることが一般的であり、おじぎという行為も、頭を下げて無防備状態になることで、敵意はありません、あなたさまに従いますといったポーズをとっているのではないかと思われる。 次の2.の「なんで走行中のタイヤは止まったり逆回転に見えるの?」については、「人間は1秒間に4〜5枚の絵しか見ていないから」と説明された。脳の処理能力には限度があり、視線を動かしながら周囲のさまざなモノを見る時にも、じっさいには、1秒間に4〜5枚程度の写真として切り取るようにして処理している。なので、例えば、タイヤが1秒間に4〜5回転すれば、ホイールの模様は、1秒間に4〜5回程度同じ位置に重なるため、止まっているように見えてしまう。また、タイヤの回転が目の処理速度と若干ずれていれば、ホイールの模様は、回転方向もしくは逆方向にゆっくりと回転していくように見える。多少しくみは違うが、映画やテレビに映し出される動画が滑らかに見える原理、電光掲示板のテロップの文字が少しずつずれていくように見える原理も同じようなものではないかと思われる。 なお番組では、半径と同じ向きの直線が1本だけ描かれた円板を回転させて、その直線が止まっているように見える実験をやっていたが、その直線が上向きになるか、下向きになるか、横向きや斜めになるのか、どのように見えるのかは初期値によって変わってくるはずだ。但し、殆どの人はその直線が真上を向いているように見えるのではないかと思う。これは、安定した向きに静止するように初期値がリセットされるためではないかと思うのだが、未確認。 余談だが、静止している円盤が回転しているように見える錯視は、北岡先生のWebサイトに各種紹介されている。また、回転方向の錯視としてはシルエット錯視がなかなか興味深い。 不定期ながら次回に続く。 |