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ノルウェー・ロフォーテン諸島のフィヨルド湾内で見かけた鮭の養殖風景。↓の記事参照。 |
【連載】#チコちゃんに叱られる!「鮭とサーモンの違い」 1月22日に初回放送された、NHK チコちゃんに叱られる!の感想と考察。 この回は、
鮭とサーモンの違いについては、私は単なる日本語と英語の違いかと思っていたが、番組では「生で食べられるのがサーモン、生で食べられないのが鮭」と説明された。ちなみに、ウィキペディアによれば、中国語ではサケのことは「大麻哈魚」といいい、中国で「鮭」はフグを指し、サケという意味は日本での国訓であるという。 番組によれば、天然の鮭は、アニサキスという寄生虫が餌にしているプランクトンを介して体内に入っているため、生では食べられない。19886年発売のシブがき隊「スシ食いねェ!」の歌詞には28種類もの寿司ネタが登場しているにもかかわらず、鮭は含まれていなかったという。寄生虫がいないとされる養殖の鮭が寿司ネタとして取り入れられたのは、ノルウェー・トロムソン大学経済学部研究員のビョーン・エイリック・オルセン(Bjorn Eirik Olsen)という人で、番組ではなんとご本人が登場しておられた。【ネットで検索したところこちらに関連記事があり、番組と全く同じ顔写真が使われていた。また番組で紹介されていた地図では、ノルウェーを示す矢印の先が、ノルウェーとスウェーデンの国境、もしくはスウェーデン領内を示していた。】 オルセン氏は、当初、養殖鮭を高級寿司店に売り込もうとしたが相手にされず、その後日本で急速に普及した回転寿司で取り入れられるようになった。そのさい、養殖鮭を赤身にするため、アスタキサンチンを含んだ餌に変更、また、天然の鮭と養殖の鮭を区別するため、生で食べられる鮭を「サーモン」と名づけることにしたという。但し、法的な基準はないため、正確には「生食用」「加熱用」という表示で区別する必要があるようだ。ちなみに、日本の人気お寿司ランキング(回転寿司)ではサーモンが9年連続1位になっているという。 ここからは私の感想になるが、確かに回転寿司が登場した頃は、寿司ネタにはサーモンは含まれていなかった。そのこともあって、私自身はいまだにサーモンの寿司には違和感があり、回転寿司店でサーモンのお皿を自分で取ることはまずない。握り寿司盛り合わせにサーモンが入っている時も、他の家族に食べてもらうことが多い。 ところで、天然の鮭にアニサキスが寄生しているとすると、知床の川で鮭を食べているヒグマたちは大丈夫なのだろうかという気がしてくる。ネットで「アニサキス ヒグマ」で検索すると、同じような疑問がたくさん出されていたが、
次回に続く。 |