じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 近隣の大型スーパーで購入した184円弁当(税込み200円)。「なすと豚肉の味噌あんかけ弁当」となっているが、豚肉はほんのひとかけら程度しか入っていなかった。もっとも私の年齢ではそれで十分。御飯もおかずも税込み200円は年金生活者にはありがたい価格だ。このスーパーでは、

2021年2月1日(月)




【連載】まいにち養老先生の名言(1)

 NHK-BSPで、
  • 【1月25日放送】まいにち 養老先生、ときどき まる「めぐる春」
  • 【1月29日放送】レギュラー番組への道 まいにち 養老先生 ときどき まる「冬を仰ぐ」
という番組が放送されているのを偶然見つけて録画した。ネットで調べたところ、このシリーズは、「春を歩く」、「春を思う」、「めぐる春」、「秋を漂う」、「冬を仰ぐ」、「冬を送る」といったサブタイトルでシリーズで放送されているらしく、2月5日には「冬を送る」が予定されている。もっとも、タイトルに含まれている「まる」という18歳のネコは昨年の12月に永い眠りについたというから、この先も継続するのか、よく分からない。

 養老孟司先生と言えば、喫煙擁護派。禁煙推進派の私としては、この一点だけは相容れないが、それ以外に語られていることにはかなり共鳴するところがある。じっさい、2007年3月に「構造構成主義シンポジウム」が行われた時に、養老先生の特別講演を拝聴したことがあった。

 2007年の講演で、
本当に思想を持っていれば意識されない。意識というのはモノではなく「はたらき」である。
と語られていたように、どうやら、養老先生の思想というのは理屈を演繹的に積み重ねて体系的に語られるものでは無さそうだ。その「思想」は日々の実践の中に「はたらき」として表れており、第三者としてはご本人の振る舞いを系統的に観察するか、もしくは時々ポツンと語られるお言葉を聞き取り、それをつなぎ合わせて勝手に解釈することぐらいしかできそうもない。もっとも、過去の偉大な宗教者や思想家の中にも、御自身は何も著さず、時々語られる言葉や対話を弟子たちが書きとめられることでその内容が伝えられる場合も少なくないように思う。

 養老先生は1937年のお生まれで83歳になられる。最近、私自身がますます歳をとってきたせいか、70歳代や80歳代の高齢者の生きざまや語りに、関心をいだくようになった。もちろん、私自身の老後は、そんなに大したものではないし、そういう先輩諸氏の真似をしたくてもできるものではないが、それでも何かしら支えになるように思う。やはり、体験に基づいて語られるということには説得力がある。
 同じ80歳代には、五木寛之さんもおられる【1932年生まれ】。また、黒柳徹子さんや、オノ・ヨーコさんもおられる【いずれも1933年生まれ】。
 もちろん、元気な人たちばかりでなく、病に伏しておられる方々の言葉からも学ぶべきことが多い。

 ということで、不定期ながら、番組の中で語られたお言葉の中から印象に残ったものを抜粋させていただき【但し、あくまで長谷川の聞き取りによるため不正確】、それを私なりに解釈することで、私なりの終活に役立てていきたいと思っている。

 不定期ながら、次回に続く。