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 【連載】NHK特集「シルクロード第2部」(2)第七集〜第十二集
 
 2月4日に続いて、NHK-BSPで再放送されている表記の特集の感想。今回は第七集から第十二集までを取り上げる。
 
7    バグダッドの彼方へ(1983年10月3日)
→イラク バグダッド
 イラクは残念ながら一度も訪れていないし、今後も予定はない。取材当時のほうが遙かに治安が良かったと思われる。
 
8    湖底に消えた道 幻のイシククル湖に潜る(1983年11月7日)
→イシククル
 イシククルは2011年8月に、湖の北岸に滞在した。キルギスから中国に入る国境が予定日に開いていなかったため、急遽、湖の東端のカラコルまで観光した。その後、2018年のキルギスアドベンチャーの際に、湖の南岸沿いの道路を、西端から東端のカラコルまで通行したため、結果的に、湖を一周することができた。旧ソ連時代の取材当時は外国人の入域が厳しく制限されていたようだが、私が訪れた2011年と2018年はすっかり避暑地化していた。
 
9    大草原をゆく(1983年12月5日)
→タラス、タシケント
 タシケントは1983年の旧ソ連・中央アジア旅行の時に訪れた。番組取材時とほぼ同じ風景。
 その後、2013年8月のトルクメニスタン旅行の帰路に、タシケントを市内観光したが、1983年とはすっかり様変わりしていた。
 
10    はるかなる大宛 天馬を求めて(1984年1月9日)
→フェルガナ
 フェルガナ盆地は1983年の旧ソ連・中央アジア旅行の時に訪れた。とにかく暑かったという印象。その後、治安が悪化し、入域できないようだ。
 
11    消えた隊商の民 ソグド商人を探す(1984年2月6日)
→ドシャンベ、ペンジケント、フルンゼ
 タジク共和国のドシャンベ、ペンジケント(パンジケント)遺跡は1983年の旧ソ連・中央アジア旅行の時に訪れた。フルンゼは現在はビシュケクに改名されている。2018年のキルギスアドベンチャーの際に宿泊した。
 
12    草原の王都 サマルカンド・ブハラ(1984年3月5日)
→サマルカンド、ブハラ
 1983年の旧ソ連・中央アジア旅行の時に訪れた。番組取材も同時期であり、ほぼ同じ風景であった。
 ということで、第七集から第十二集までの中で、私が一度も訪れていないのは第七集のイラクだけであった。
 
 中国国内を取材したNHK「シルクロード」の第一部の時は、視聴者にとっては殆どの地域が全く未知の世界であったが、第二部が放送された時はすでにシルクロードの観光ブームが盛んになっていて、旧ソ連内の中央アジア各国を巡るツアーは、20万円台で参加することができた。そういう意味で「シルクロード第二部」を視ても景観上のワクワク感は無かったが、1983年頃の現地の風景や人々の暮らしぶりを記録した貴重な映像になっていることは間違い無い。
 
 不定期ながら次回に続く。
 
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