【小さな話題】3月に観た映画・ドラマ
3月に録画・再生で観た映画とドラマの感想。
- 【3月9日 BSP】『禁断の惑星』
予備知識無しで観たところ、ストーリーも風景も宇宙大作戦に似たところがあり、その焼き直しではないかという印象を受けたが、リンク先によれば、これは1956年公開の映画だという。宇宙大作戦のほうは1966年から1969年までNBCで放送されたドラマなので、宇宙大作戦のほうこそ焼き直しかもしれない。
リンク先に、
『禁断の惑星』は後のSF映画で用いられる多数の要素を開拓した。SF映画として初めて人類が自ら作り上げた超光速宇宙船による恒星間移動を描き、地球から遠く離れた別星系の惑星のみを舞台とした最初の映画でもあった。ロボットのロビーは、足を付けただけの「ブリキ缶」ではないロボットとして映画に登場した最初期のキャラクターである。ロビーには明確な人格が与えられており、脇役として重要な役割を演じている。SFに限らず、純粋な電子音楽(Bebe and Louis Barron提供)を初めて用いた画期的な作品でもあった。
と記されている通り、SF映画史上、意義深い作品であると言えよう。
ストーリーに関しては、アダムス機長が率いる宇宙船が余計なことをせずにさっさと立ち去れば、アルテア4星でのモービアス博士たちの生活は平穏が保たれ、何の事件も起こらなかったはず。もっともそれでは映画にはならないが。
- 【3月6日 NHK総合】東日本大震災10年特集ドラマ『あなたのそばで明日が笑う』
「宮城県石巻市を舞台に行方不明の夫を待ち続ける女性が震災を知らない建築士と出会い、心を通わせていく。ふたりの想い、願い、それを見守る人々の優しい心に包まれて、前を向き、歩み始める愛の物語。」というストーリーは、それ自体はあたたかさのこもったドラマではあったが、その展開だけであれば、交通事故で夫を亡くした女性の物語であっても大して変わらないように思った。もっとも、だからといって、津波の実写映像を取り入れると、被災者の方々を傷つけてしまう恐れがある。震災ドラマというのは、なかなか難しいものだ。
- 【3月13日 BS日テレ】『海賊とよばれた男』
ストーリーはしっかりしているが、この種のジャンルは私の好みではなかった。ネットで検索したところこちらに的を射たコメントがあった。
- 【3月15日 BSP】『ラヂオの時間』
ふだん滅多に笑うことが無い私であるが、この映画を観た時には、何度か大声で笑ってしまった。そのことで初めて気づいたが、私は笑いすぎると涙が出てくるようである。
この映画では、登場人物が真剣に生放送に取り組む姿が描かれており、ギャグで笑いをとっているわけではない。にもかかわらず、観客は、「熱海を舞台にした平凡な主婦と漁師の恋の物語」という原作が、行き当たりばったりの修正により「シカゴを舞台にした女弁護士と宇宙飛行士の恋の物語」に書き換えられてしまうという展開に大笑いしてしまう。真の喜劇というのは、まさにこういう映画のことを言うのだと思う。
|