じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 生協食堂で提供されている風変わりメニュー。写真上はシシリアンライス、写真下はクーブイリチー
 リンク先によれば、「シシリアンライス」というのは佐賀県が発祥のようだ。クーブイリチーは「クーブとは昆布のこと、イリチーとは炒め煮のこと」らしいが、私には到底覚えられない。

2021年6月2日(水)



【小さな話題】5月下旬に観た映画・ドラマ その2『ニノチカ』『バニー・レークは行方不明』『引き裂かれたカーテン』『ハリーの災難』

 昨日に続いて、5月下旬に録画・再生で観た映画、ドラマの備忘録。以下、ネタバレ満載。
  • 【5月23日放送、『ニノチカ』】
    1939年、110分。旧ソ連を風刺した映画ということで、時代のギャップを感じさせるところがあるものの、それなりに面白かった。「笑わない女優」と呼ばれていたガルボが大笑いするシーンが注目されているらしいが、グレタ・ガルボが出演した映画は本作品が初めてだったため、その意外性は感じられなかった。

  • 【5月25日放送、『バニー・レークは行方不明
    1965年、107分。てっきりヒッチコック監督の作品だと思って観ていたが、オットー・プレミンジャー監督の作品であった。
    ラストのところで、凶暴化したスティーブン・レイクに追い詰められたアン・レイクが、悲鳴を上げて助けを求めたりするのではなく、いきなりブランコをこぎ出して、スティーブンの童心を呼び戻して危機から逃れるところが感動的であった。
    発見されるまでの間、バーニーが車のトランクで眠らされていたというのは、少々不自然。

  • 【5月26日放送、『引き裂かれたカーテン
    1966年、128分。ジュリー・アンドリュースが出演する作品は、これまで『メリー・ポピンズ』と『サウンド・オブ・ミュージック』だけしか観たことが無かったので、本作品を通じて全く別の側面が演じられていることに驚いた。
    東ドイツから出国する際の緊迫したシーンは、さすがヒッチコック作品であると感じた。

  • 【5月30日放送、『ハリーの災難』】
    1955年、99分。「森の中で見つかった死体を巡って巻き起こる騒動を描いたブラックコメディ」ということだが、私のような善良市民の目から見れば、どう考えても、死んだ人がいるなかでは平静を保つことはできない。また、現実問題として、死体を放置したり埋めたり掘り返したりすれば腐乱化してしまって恐ろしい形相になるはずだ。ま、そういうことは気にせずに、それぞれが保身をはかろうとするというのがブラックコメディなのだろう。
    皆が平然と死体を扱うということはまことに不気味だが、黄葉に包まれた美しい自然風景もまた魅力で、そのチグハグなコントラストが興味深い。


 次回に続く。