じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 少し前から近隣の食品スーパーの入口にペットボトル回収機が出現した。強化子(好子)は1本につき0.2ポイント(=実質0.2円)という微々たるものだが、何も貰えない回収箱に入れるよりはマシであり、ポイントとして数値化されることで直接効果的な結果が伴っているように感じる。TOMRAが設置しているもので、セブン&アイ・ホールディングスやイオングループなどの店頭に多いということだが、この店は天満屋系。セブン&アイ・ホールディングスと広範囲に及ぶ業務提携を結んでいることに関係しているかもしれない。近隣のスーパーで見かけたのはここだけ。


2021年8月10日(火)



【連載】さっぱり分からん暗号資産(2)ビットコインの歴史(1)

 昨日に続いて、7月19日の22時〜22時30分に、NHK総合で放送された、

21世紀の複雑社会を超定義「暗号資産(仮想通貨)を超定義の巻」

という番組の感想と備忘録。

 番組の初めのあたりでは、サトシ・ナカモトが発明したビットコインがその後どのように成長したのか、その経緯の概要が紹介された。内容は、ウィキペディアの該当項目とほぼ一致しているが、要約すると、
  1. サトシは、論文発表の3カ月後の2009年1月3日、ビットコインのシステムを起動。この時点では世界のどこにもビットコインは1枚も無かった。
  2. コインを発行するのはブロックチェーンである。簡単に言えば、ブロックチェーンは1冊の記録帳であり、ページには誰から誰に送金するかがすべて記録されている。
  3. ブロックチェーンは平均して10分に1ページずつ、新しいページがとじられる。
  4. ページをとじようとすると、システムは難しい数当てゲームがスタート。システムが決めた当たり番号を当てるとゲームクリアとなりページがとじられる。
  5. このゲームは誰でも何回でも参加できる。ゲームクリアでページをとじることをマイニング、またこれをする人をマイナーと呼ぶ。
  6. このゲームで1番にクリアした人にはビットコインがプレゼントされる。システムの設計上、マイニングだけが唯一、ビットコインを発行できる。
  7. ビットコインの上限は2100万枚と決められている。
  8. マイニングで貰えるコインは4年ごとに半分になり、当初は50BTCであったものが現在は6.25BTCに減少。
  9. 送金記録がとじられた時に送金は完了。記録帳は誰でも閲覧可能だが、送金情報は暗号化されるため匿名性が確保されている。
  10. 2021年6月時点で記録帳は約70万ページとなっている。この記録帳は定期的に更新されるので、不正や改ざんは常にチェックされている。


 さて、ここまでのところでサッパリ分からないのは以下のような点である。
  • マイニングでビットコインを貰うことと、送金との関係。送金というのがビットコインの送金なのか、ドルやユーロの送金なのかは言及されていなかったが、ビットコインによる送金がなぜ可能なのかが全く分からない。なぜなら、ビットコインは当初は0枚であるし、その後最初の6日間で獲得された4万枚以上はすべてサトシ一人によるものだというから、その段階までで送金する人は誰も居なかったはず。なので送金の記録帳は常に空白になるはず。またドルやユーロによる送金であったとすると、なぜこのような胡散臭いシステムに送金記録を残す人が出てくるのかサッパリ分からない。
  • 「送金する」という行為が成り立つのは、送る側と受け取る側の本人確認がしっかりできていることが大前提となる。しかし、創始者のサトシ・ナカモトの正体さえ分からないという中で、どうやって本人確認は保証されているのだろうか。ここまで聞いた限りでは、ブロックチェーンの技術の中には本人認証の技術は全く含まれていないように思われる。
  • ビットコインの上限2100万枚とか、貰えるコインが4年ごとに半減するというようなルールがちゃんと守られるということは誰が保証しているのか。法定通貨であれば国がそれなりに保証するが、ゲームの世界では、創始者が気まぐれで変更しても誰も文句は言えないのではないか。
  • ビットコインの運営に携わる人の給料はどこから出ているのか。誰が払っているのか。


 それはそれとして、ここまでのところで私にとっての最大の疑問は、

暗号資産について知識を深めるために時間を費やすことは、私の人生にとって何らかのメリットをもたらすか?

という点である。何のメリットも無いならば、時間のムダになるという恐れがある。いっぽう、ブロックチェーンの技術が偉大な発明であるとするなら、それについて少しでも理解を深めることは「じぶんの更新」に繋がるはずだ。今のところどちらであるのか分からない。

 次回に続く。