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【連載】ダーウィンが来た!「選 知ってびっくり!カタツムリ大研究」その1 8月23日にNHK総合で再放送された表記の番組の備忘録と感想。なお初回放送は、2021年6月20日であったようだ。 番組の冒頭では、カタツムリが日本刀の鋭い刃の上、玉ががクルクル回るそろばんの上でも進むことができ、移動能力は生物界トップクラスと言われているという。 続いて、いろいろな種類のカタツムリが紹介された。まずは「イセノナミマイマイ」。ウィキペディアには該当項目がないが、ネット上では「ナミマイマイ(Euhadra sandai communis)」というのがあるが、イセノナミマイマイの学名は「Eahadra eoa communisiformis Kanamaru」となっていて別種のようだ。こちらの記事によれば「イセノナミマイマイはナミマイマイに比べ殻皮がざらざらした感じである点、へそ穴のまわりの色帯の幅が狭くくっきりしている点、軟体が弱いだんだら模様をしており黒縦線がないことなどで区別できる。」と記されていた。私が子どもの頃、東京・世田谷で見かけた個体、あるいは岡山でよく見かける個体が、どちらの種であるのか、あるいは別種なのかは分からなかった。 このほか、貝殻全体に毛のような突起がついた「オオケマイマイ」や、虫眼鏡でようやく分かるくらいの「ベニゴマオカタニシ」、「ヤマタニシ」などが紹介された。 カタツムリの仲間は世界で約4万種と言われており、その中には世界最大の20cmの殻を持つアフリカマイマイ、カラフルな「コダママイマイ」などが含まれている。殻の形も千差万別で、番組では「アカネマイマイ」、「ミカドギセル」、「アオミオカタニシ」が紹介された。私自身はナミマイマイと、キセル貝の仲間以外は見た記憶がないが、単に区別できていないだけで何種類も見ている可能性はある。 番組ではさらに、カタツムリのからだのつくりが説明された。
カタツムリには広東住血線虫という人に感染する危険性のある線虫が寄生します。線虫は、土壌、河川、池などの自然環境に生息する線状の生物です。寄生性の無い種類からカイチュウやギョウチュウなど動物に寄生する種類、植物に寄生する種類など、様々な線虫がいます。と記されていた。なお、上掲のサイトでは「最も普通に見られるのが殻の直径が2センチ以上になるミスジマイマイ(写真)とヒダリマキマイマイです。」と記されていた。 カタツムリの好物は、葉っぱかと思っていたが、今回、木の表面の藻類を囓り取っていることを初めて知った。であるなら、雨の日にコンクリート塀の上に集まってくるのも、藻類を食べるためかと思ったが、上掲のサイトによると、 カタツムリは葉や苔などの植物質を餌としていますが、殻を作るためのカルシウム分を補給する必要があるためコンクリート塀から染み出した炭酸カルシウムも食べます。雨の日に住宅のブロック塀で見かけることが多いのはこのためです。とのこと。なるほど、雨の日になんであんなに集まるのか、謎が解けた。 次回に続く。 |