じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 10月5日、6日と連続して国際宇宙ステーションを眺めることができた。こちらの情報によれば、
10 月 5 日:19 時 44 分ごろ西北西の低い空で見え始め, 19 時 46 分ごろ 西北西の低い空( 29.4 °) で地球の影に入り見えなくなる。
10 月 6 日:18 時 56 分ごろ北西の低い空で見え始め, 19 時 0 分ごろ 北東の頭の真上あたり( 84.3 °)でいちばん高くなり, 19 時 1 分ごろ南東の中ぐらいの高さの空( 84.3 °) で地球の影に入り見えなくなる。
となっていた。写真は10月6日、北西の空から天頂方向に移動するISS。
 ところで、ウィキペディアによれば、ISSの軌道は、
  • 軌道傾斜角は地球の赤道に対して51.6度傾いている。そのため、一般的なメルカトル図法の世界地図上に軌道を描画すると、北緯・南緯51.6度を上下の端とする波線になるが、地球が自転しているために、90分かけて「地球1周」した際には前の周回した地点よりも地上の経度で22.5度ずれることになる。
  • 24時間飛行し、地球がちょうど1回自転した場合に同じ地点の上空に戻ることになるが、地球がやや楕円球体であること、重力の偏りなどの外乱によってわずかに異なる。
となっており、条件が良ければ、90分後に再び眺めることができる。実際、10月5日は18時08分にも通過していた。ISSが地表面を移動しているというよりも、同じ軌道を回っている間に地球が自転しているための現象。また夜中に見えないのは地球の影に隠れて光を失っているから。


2021年10月7日(木)



【連載】ヒューマニエンス「“快楽” ドーパミンという天使と悪魔」その8 依存症とドーパミン

昨日に続いて、9月9日に初回放送された表記の話題についての感想と考察。

 番組では続いて依存症とドーパミンの関係について取り上げられた。まず織田さんが「ボクはお酒もタバコも好きですが、依存症だとは思っていない。これって依存症ですか?」というような質問をしておられたが、厚労省のe-ヘルスネット」によれば、薬物依存は
薬物依存とは薬物の摂取で快感や高揚感を伴う刺激を体験した者が、それを再び求める抑えがたい欲求が生まれて、その刺激がないと不快な精神的・身体的症状を生じる状態のことをいいます。
と定義されており、織田さんがニコチン依存であることは誰の目にも明らかであろうと思う。(お酒については、織田さんがどの程度お酒を飲むのか分からないので何とも言えない。) ちなみに、敷地内全面禁煙が実施されている岡大構内でも、いまだに、座主川沿いや、建物の影に隠れて違反喫煙をする人がいるし、岡山市の庁舎でも全面禁煙実施後、ニコチン依存の職員が周辺の公園で喫煙を始めるようになり受動喫煙の被害が生じるようになり、やむをえず屋上に喫煙所を復活させたというようなニュースが伝わっている。禁煙支援というのは、そう簡単ではない。【こちらに関連情報あり】。

 元の話題に戻るが、ドラッグ依存については、ドラッグの種類によりメカニズムがいろいろあるが、多くはドーパミンに関係していると説明された。報酬予測誤差によってドーパミンがもたらされる場合と異なり、ドラッグでは何も学習されない。しかも、ドーパミン渇望状態が強くなって禁断症状が現れる、という問題点が指摘された。

 ここからは私見になるが、ドーパミンのネガティブな働きは、一流のスポーツ選手、冒険家、グレートレースの参加者などにも見られるのではないかと思う。過酷な体験の末にゴールを達成した人は、その時のドーパミン放出があまりにも大きかったために、平凡で無味乾燥な日常に戻れなくなってしまう。それゆえ、なかなか引退できなかったり、さらに危険な冒険に挑戦したりしようとする。テレビでその様子を視ている者にとっては感動的な場面になるのだが、個人の自由とはいえ、不眠不休で朦朧としながら走り続けるのはどうかなあという気もする。

 次回に続く。