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8月1日の岡山は最高気温が36.8℃まで上がった。腕時計の温度は、炎天下では42.4℃まで上がった【写真下】。空気は澄んでおり、半田山植物園の展望台からは四国の山々が見えていた(写真上) |
【連載】8×8にランダムに敷き詰められたオセロ盤の石を1つ裏返して1から64を表す方法(1) 7月29日、YouTubeの「ナゾトキラボ【IQ & 謎解きチャンネル】」で、 ●絶対に解けない数学問題!?世界一難しい論理クイズ という興味深い話題を取り上げていた。問題の概要は以下の通り。
この問題の興味深いところは、室内のオセロ盤の石がどのように配置されていたのか、またAがどれを動かしたのかという情報はBには全く伝えられないことである。にもかかわらず、BはどうやってAに告げられた数字を言い当てられるのか?という点である。 この問題が「ゼッタイに解けない」とか「世界一難しい」と直観されるのは、8×8=64枡のオセロ盤は64通りの情報しか伝えられないと錯覚してしまうことにある。実は64通りの情報というのは6ビットであり6桁の二進数で表現できる。いっぽうオセロ盤の情報は64ビット以上の情報を含む(白黒の並びかただけであれば64ビットだが、例えば8×8のマス目と、4×16のマス目、64個の石を横に並べた形というように二次元的な情報を利用することになれば64ビットを上回る)。なので、この問題の解法のポイントは、室内のオセロ盤の石がどのように並んでいても、1つの石を反転させるだけで、AにもBにも解読できるようなパターンで1から64を表現することにあった。 私が理解した範囲の解法は以下のようなものであった。
さて、もともとの配置から表現される0から63と、プレーヤーAに告げられた1から63をそれぞれ二進数6桁で表すと、ある桁では一致し、別の桁では不一致となる。例えば、もとの配置が「30」、プレーヤーAに告げられた数が60であったとすると、
この方法で1つ問題となるのは、64個のパターンで表される数と、プレーヤーAに告げられた数が一致した場合である。ルール上、プレーヤーAはどれか1つの石を反転させなければならないので、そうすると別の数に置き換えられてしまう。しかし、幸い、「000000」という番地の石は白であっても黒であってもパターンを表す数には影響を与えないので、これを反転させることで問題は解消できた。 次回に続く。 |